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半島を出よ(上) 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2007/08/06 |
JAN | 9784344410008 |
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半島を出よ(上)
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商品レビュー
4
193件のお客様レビュー
本当に起きてもおかしくないようなリアリティの高いストーリー。 登場人物が多くなかなか読むのはしんどくなるが、とりあえず下巻へ。
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新書で発売されたときに読んで以来、ほぼ20年ぶりの再読。舞台となる2011年春の日本では、現実社会では大震災が発生しているわけだが、この小説の設定では米国と中国が接近し、経済的な失政が続いた日本は失業率が上昇し社会不安が増大している状態。「高麗遠征軍」を名乗る北朝鮮の特殊部隊が福...
新書で発売されたときに読んで以来、ほぼ20年ぶりの再読。舞台となる2011年春の日本では、現実社会では大震災が発生しているわけだが、この小説の設定では米国と中国が接近し、経済的な失政が続いた日本は失業率が上昇し社会不安が増大している状態。「高麗遠征軍」を名乗る北朝鮮の特殊部隊が福岡を占拠し、無能力な日本政府が手をこまねいているうちに北朝鮮から後続12万人が福岡に向かうという状況。建前議論ばかりで本質的決定を回避し続ける政府の姿を描く事で、日本社会全体の事なかれ主義を描く。 ーーーー 現実社会では地震がおき、俺自身は家族を3/15に福岡に送り出し西新の親戚んちに春休みいっぱい滞在させていた。俺は職場のBCP要員として香港勤務となったけれど3末から4月初めにかけて家族と福岡で再会。つまりこの小説が進行している日程で一時期は福岡にいたことになる。 東日本大震災以降から10年以上を経た2024年現在、日本の一部政治家やメディアは、脅威であるはずの中国/北朝鮮の利益を代弁するかのようなスタンスをとっている。また社会保険料の増大こそが大きなアジェンダはずなのに一部政治家を除いて各党は口を閉ざしている状況。本書の中の政治家たちが北朝鮮軍に対しての態度を固めずにいるのと同じ状況と言える。 一方で北朝鮮は長年の国是であった半島統一路線を捨て、韓国を国家第一の敵とし、ロシからの食糧/エネルギー/各技術援助の見返りとしてロシアウクライナ戦争に派兵。 ーーーー 本書が書かれた当時は近未来小説だったけれど、現在読むとパラレルワールドの物語。現実は小説より奇なり、である。本書を現実と対比して読むと、これはこれで興味深かった。台湾サーフトリップの道中で読了。
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福岡が舞台になっていることに惹かれて購入。 さすがは村上龍という感想。 緻密な状況描写も、映像が浮かぶような文章でどんどん読み進められる。 人物も背景もよく書き込まれており、間違いなく傑作。 しかし、全体的な閉塞感や不気味な雰囲気は心を消耗するので、元気な時に読み返したいかな。
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