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乃木希典 文春文庫
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乃木希典 文春文庫

福田和也【著】

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乃木希典 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2007/08/10
JAN 9784167593063

乃木希典

¥385

商品レビュー

4.1

12件のお客様レビュー

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2022/01/11

乃木希典(のぎまれすけ) 乃木神社に祭られている明治の将軍。 明治天皇が殉死された後あとを追って夫婦で殉死。日露戦争の旅順(りょじゅん)戦で九割近い兵士をなくした司令官。愚将と呼ばれる要素はあれど、殉死後に神社がたつほど国民や天皇から愛されたのは何故なんだろう。 生い立ちは不遇な...

乃木希典(のぎまれすけ) 乃木神社に祭られている明治の将軍。 明治天皇が殉死された後あとを追って夫婦で殉死。日露戦争の旅順(りょじゅん)戦で九割近い兵士をなくした司令官。愚将と呼ばれる要素はあれど、殉死後に神社がたつほど国民や天皇から愛されたのは何故なんだろう。 生い立ちは不遇な人目線で読んでいたけど、中盤にやさぐれていてとんでもない女遊びをしていた時期もあり、なかなかの人物像。一方で 作者の言う通り現代の日本人にない愛国心がこの時代には確実にあり、そのなかで希典は殉死後に国民から慕われたんだろうなと思った。 そして乃木神社にまたお参りに行きたいなと思った。

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2021/04/15

日露戦争後の乃木将軍は、学習院院長として昭和天皇の指導にあたった。明治天皇の死を機会にみずからにけじめをつけたのだろうが、その威光は、昭和天皇を通じて、今も日本を照らしつづけている。乃木が無能な将軍であったことなど考えられない。無私の人、損得のない人は、その良し悪しはともかく、典...

日露戦争後の乃木将軍は、学習院院長として昭和天皇の指導にあたった。明治天皇の死を機会にみずからにけじめをつけたのだろうが、その威光は、昭和天皇を通じて、今も日本を照らしつづけている。乃木が無能な将軍であったことなど考えられない。無私の人、損得のない人は、その良し悪しはともかく、典型的な日本人としてその人柄をしのばせる。

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2015/02/08

乃木希典の評伝です。著者の発言はいつも、二重にも三重にも戦略的な企図がはりめぐらされているのですが、本書はとくにそのことを強く感じました。 200ページに満たない小さな本なので、乃木の生涯を詳しく追うことはせず、乃木が「徳義」ということをみずからの生き方そのものとしようとしたこ...

乃木希典の評伝です。著者の発言はいつも、二重にも三重にも戦略的な企図がはりめぐらされているのですが、本書はとくにそのことを強く感じました。 200ページに満たない小さな本なので、乃木の生涯を詳しく追うことはせず、乃木が「徳義」ということをみずからの生き方そのものとしようとしたことに焦点が絞られています。 いうまでもなく、そうした視角から乃木を見ることは、司馬遼太郎の『坂の上の雲』に代表される乃木の見方に対する異議申し立てとなっています。そしてそれを、乃木という人物の評伝を書くことによって実現しているところに、不思議な興味を覚えます。たとえば、乃木を愚将扱いする人びとの軽薄さや卑小さをえぐることによって、「徳義」を重んじる著者の立場を打ち出すこともできたはずです。むしろその方がずっと容易に違いないと思います。しかし著者はそうせず、乃木の生涯を読者の前に示すという方法を選びました。 興味を覚えるといったのは、そうした著者の態度と、演出過剰と思われるほどの端整な本書の文体に、同じものを感じたからです。本書が提示している乃木の生き方と、それを称えるする著者の文体は、著者と立場を異にする読者を、「ツッコミたい」という思いでうずうずさせるような装いをまとっています。著者のこうした「したたかさ」には、いつものことながら参ってしまいます。

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