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天皇制の文化人類学 岩波現代文庫 学術3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2000/01/14 |
JAN | 9784006000035 |
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天皇制の文化人類学
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
大塚信一さんの「山口昌男の手紙」に、《山口氏の「日本史→文化人類学へ」というキャリアが産んだ最良の果実である》とある本。 ペラペラめくった。天皇制が続く動議が読めると思ったが、そうでもないので積読。
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著者の王権論にかんする論文と、そうした観点から著者が日本における天皇および皇室のありかたについての考えなどが語られている論考などがまとめられた本です。なお『山口昌男著作集』全5巻(筑摩書房)に収録されている論文も、一部含まれています。 著者は、天皇制についての考察を展開するにあ...
著者の王権論にかんする論文と、そうした観点から著者が日本における天皇および皇室のありかたについての考えなどが語られている論考などがまとめられた本です。なお『山口昌男著作集』全5巻(筑摩書房)に収録されている論文も、一部含まれています。 著者は、天皇制についての考察を展開するにあたって、謡曲『蝉丸』や『源氏物語』、日本の古典文学などを参照しています。たとえば、「短歌はむしろ抒情の深層構造の表出の媒体であり、より周縁的な感性の拠り所であった」という見かたを提出したうえで、「この視点は、われわれが焦点をあててきた、王権と皇子の対立によって歴史=神話的表出の形態を得た天皇制の深層構造と対応する」と論じています。そして、悲運の皇子の運命をえがく『蝉丸』や『源氏物語』のなかに、中心としての王へ向かう権力の集権的な動きと、それとは反対に周縁へ向かう皇子の悲劇的運命が結びついていることについての考察が展開されています。 著者の王権論の応用問題として、天皇制にかんする考察がなされているのかと思ったのですが、本書に収録されている著者へのインタヴューによると、著者が日本史を専攻する大学院生のころから、天皇制についての現実的な関心にみちびかれて王権論というテーマに進んでいったことが語られており、すこし意外にも感じました。
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「天皇自体が一つの性的なポテンシャリティの表現であるという面を含むということは、反規範的、逸脱的な面を含む」という見解は文化人類学ならではなのか?ただし、万世一系・男子のみという制約が近代的価値観(一夫一妻制)によって継続が危ぶまれているわけで・・・。 本書は世界の王権制の中に天...
「天皇自体が一つの性的なポテンシャリティの表現であるという面を含むということは、反規範的、逸脱的な面を含む」という見解は文化人類学ならではなのか?ただし、万世一系・男子のみという制約が近代的価値観(一夫一妻制)によって継続が危ぶまれているわけで・・・。 本書は世界の王権制の中に天皇制を位置づけて論じており、王権制の普遍性を抽出する事により天皇制の独自性を消滅させるような論調なので、所謂「日本(人)とはなにか?」を探求したい人には不向きなのかもしれない。逆に言えば、天皇制反対論者に対しては、世界で実施されている王権制のひとつですよという反論にもなるわけだが。 「天皇制は単に政治・経済の次元だけで機能している制度ではない。それは権力として外在するばかりではなく、われわれの精神の内側に根を持っている」という提言に関しては、留意しておきたい。
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