1,800円以上の注文で送料無料

増補 新橋の狸先生 私の近世畸人伝 岩波文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

増補 新橋の狸先生 私の近世畸人伝 岩波文庫

森銑三(著者)

追加する に追加する

増補 新橋の狸先生 私の近世畸人伝 岩波文庫

定価 ¥880

330 定価より550円(62%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1999/10/18
JAN 9784003115329

増補 新橋の狸先生

¥330

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/04/19

もともと昭和17年に著者が興味を持って調査していた人物に関する諸稿を一冊の本として出版されたものに、著作集刊行に際し、その後の調査結果を追加したものらしい。自分は例によって本著のタイトルになっている、新橋の狸先生こと、千七百年代後期から千八百年代にかけて新橋で占いをしながら、タヌ...

もともと昭和17年に著者が興味を持って調査していた人物に関する諸稿を一冊の本として出版されたものに、著作集刊行に際し、その後の調査結果を追加したものらしい。自分は例によって本著のタイトルになっている、新橋の狸先生こと、千七百年代後期から千八百年代にかけて新橋で占いをしながら、タヌキを愛し育て、タヌキに関する書画や著作を残した奇人、成田狸庵こと成田朝辰(なるたともとき)に関する評伝目当てで本書を手にとった。著者は書誌学や近世文学の研究者なので、基本的に内容は狸庵本人やその周辺人物が残した記録をもとにまとめたもので、フィクションの要素は皆無、なによりも気になる、タヌキを愛好するようになった本人の内面などは、よくわからないのだけど、それでも言動の一部はうかがい知ることができ、非常に満足。なにより、時空を超えて、その時代、そこに自分と同好の士が息づいていた、という証拠を目にすることができ、とても楽しい時間を過ごせた。なお、本書が取り上げている狸庵氏に関する資料は代表的な『狸説』をはじめそのほとんどが、国会図書館デジタルアーカイブで、家にいながらにして目にすることができ、草書体で書かれていて、ちょっとハードルが高いのだけど、ぜひ一度、時間を取ってきちんと読んでみたい。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品