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体の贈り物
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体の贈り物

レベッカ・ブラウン(著者), 柴田元幸(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 マガジンハウス/マガジンハウス
発売年月日 2001/02/22
JAN 9784838712908

体の贈り物

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商品レビュー

4.3

32件のお客様レビュー

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2025/09/29

これは、エイズの患者とホームケアワーカーとの心の交流を描いた短篇集。 私はあまり、こういったテーマの話の本は読まない。 そもそも、この本を手に取るきっかけとなったのは、好きな作家の一人の江國香織さんが読んだと書いてたから。 普段、何故こういった本を選ばないかというと、心が重くなる...

これは、エイズの患者とホームケアワーカーとの心の交流を描いた短篇集。 私はあまり、こういったテーマの話の本は読まない。 そもそも、この本を手に取るきっかけとなったのは、好きな作家の一人の江國香織さんが読んだと書いてたから。 普段、何故こういった本を選ばないかというと、心が重くなるし、つらくなる。 以前、柳美里さんの『命』を読んだときもそうだった。なんだか読むのが楽しくなく、嫌になってしまう。 でも、これは違った。とってもシンプルに、普通に、エイズ患者との交流が描かれている。登場する人物はすべてエイズ患者だけれど、この本は、あまり「エイズ」については書かれていない。ただ、死期が迫っている患者とケアワーカーの温かい心の交流が素直に描かれているところがよかった。死期が迫り、人間の「生」が見えてくる。そしてそれをケアする人間の心。 気がつくと涙が一粒こぼれてた、そんな本でした。

Posted by ブクログ

2024/09/25

#11奈良県立図書情報館ビブリオバトル「志(こころざし)」で紹介された本です。 2012.1.14 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-717.html?sp

Posted by ブクログ

2024/05/06

職業的には冷静さと温かさが必要で、ただそれだけでは語り得ない想いの発露がここにはある。 例えば、受け持ちの患者であるリックの具合が急変して慌ただしく病院へと移送されていった朝。部屋に残された私は、当面は帰ってくる見込みもない彼の部屋で、いつも通りに掃除や洗濯をしてキッチンへ向か...

職業的には冷静さと温かさが必要で、ただそれだけでは語り得ない想いの発露がここにはある。 例えば、受け持ちの患者であるリックの具合が急変して慌ただしく病院へと移送されていった朝。部屋に残された私は、当面は帰ってくる見込みもない彼の部屋で、いつも通りに掃除や洗濯をしてキッチンへ向かう。 そこには食事が用意されている ー 彼が二人で食べようと用意した食事だ ー 。 それを目にしたときに彼女のとる行動に、ハッと胸が締め付けられる。 誰にも見届けられることのないこんな瞬間に人を動かすのは、職業的倫理感ではない。 自然とあふれでる人としての想いだ。 『汗の贈り物』この10ページ足らずの短編の中で、静かにそれでも大きく、彼女の中で被介護者であるリックに向けられる視点は変わってゆく。 ことさらにドラマチックな訳ではない。生と死というテーマにしては、いっそ抑制が効いた語り口ともいえる。 なのに主人公である私の心の揺れ動く様に共振して揺さぶられるような印象を受けた。 どの短編にも熟練したケアワーカーとしての配慮に満ちた気配りとテキパキとした対応が描かれている。なんだか清潔で頼れる感じに安心してしまいそうな錯覚すら覚える。しかし、当然ながらそれは錯覚に過ぎない。 本短編集は連作となっている。 担当として通った先で出会った見舞客が、次の編では病に伏せて患者となっている。 自宅で過ごせていた人が、後にはホスピスに移って登場する。 みんな不治の病で死んでゆく。 読み進めるにつれて、主人公である私の心が擦り切れてゆくのがわかる。 それでも、 希望がないところに尊厳を持つこと。 死や病に際して抗うことの是非を問うのではなく、それぞれの思いを尊重すること。 日常生活が送れなくなってゆく中で、まるでいつもと同じ明日がくるかのように振る舞うこと。 辛いテーマなのに、読後には、手にとってよかったという読んだことの幸せを噛み締めた。 きっともう一度読むときがくるだろう。 後書きで翻訳者の柴田元幸さんが述べている。 “訳した本はどれも、届くべき読者に届くことを祈りつつ世に送り出すものだが、この本はいつにも増して熱く祈りたいと思う。 この本をいいなと思ってくださるであろう方々の、できるだけ多くにこの本が届きますように。”

Posted by ブクログ