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ヘンリ・ライクロフトの私記 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
| 発売年月日 | 1961/01/05 |
| JAN | 9784003224717 |
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ヘンリ・ライクロフトの私記
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ヘンリ・ライクロフトの私記
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
ギッシングの主作です…
ギッシングの主作です。繊美この上ない自然描写は英国人ならざる我々をも魅してやみませんが、何よりも我々の心をうつのはこの作のすみずみにまで行きわたる、自分というものに対する強靭な誠実さであると思います。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
100年以上前に書かれた、なんとも味わい深い小説。読み終えて、ほーっとため息をつきながら本を閉じ、表紙をぼんやり眺めつつ、主人公ライクロフトと著者ギッシングの人生に思いを馳せた。 若い頃から貧乏に耐えながらひたすら文筆業に打ち込んできたライクロフトは、50歳になって、予期せぬ成り行きからささやかな経済的自由を手にし、南イングランドの田園地方で満ち足りた生活を送る。その死後、おそらく人に見せないつもりで書かれたライクロフトの私記が発見された、という設定。日記のようなその文章には英国の四季折々の美しい自然描写とともに、様々な追想や思索のかけらが綴られている。貧乏だった時代への想い、文学や歴史への思い入れと、とくに書物への深い愛情、英国人としての誇り、到来しつつある科学の時代への懸念、孤独であることの幸福、etc.…。大げさなドラマは何もないものの、ライクロフトの静かな言葉に、時に胸を打たれ、深く考えさせられたり強い共感を覚えたりした。孤独を心から愛するライクロフトは、生前そのようなありのままの心情を誰かに吐露することはなかったのではないだろうか。 解説によると、そこにはおそらく著者ギッシングの自己が投影されている。ギッシングは波瀾万丈の人生を歩み、困難のうちに40代で病死した。生涯最後の作品となった本作の終わりに、「私は自分の生涯を、着実に完成された長い一篇の作品──一篇の伝記、欠点が多いかもしれぬが、自分の最善をつくした伝記、と願わくは眺めることができたらと思う」とライクロフトに書かせ、「そして、私が「終わり」という最後の言葉を吐くとき、やがて来たるべき安息を、ただ心中満足の念のみをもって喜び迎えることができたらと思うのである」と結んだ。 全篇を通して翻訳も素晴らしく、本書を生涯の愛読書にする人が少なくないという評判にも納得の一冊。
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岡崎武志『読書の腕前』で 「およそ読書人と呼ばれる人の本棚に、 これがないことはありえない」(P51) と言わしめた本書。
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