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ヘンリ・ライクロフトの私記 岩波文庫
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ヘンリ・ライクロフトの私記 岩波文庫

ジョージ・ギッシング(著者), 平井正穂(訳者)

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ヘンリ・ライクロフトの私記 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1961/01/05
JAN 9784003224717

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ヘンリ・ライクロフトの私記

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商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2010/05/28

ギッシングの主作です…

ギッシングの主作です。繊美この上ない自然描写は英国人ならざる我々をも魅してやみませんが、何よりも我々の心をうつのはこの作のすみずみにまで行きわたる、自分というものに対する強靭な誠実さであると思います。

文庫OFF

2024/09/04

岡崎武志『読書の腕前』で 「およそ読書人と呼ばれる人の本棚に、 これがないことはありえない」(P51) と言わしめた本書。

Posted by ブクログ

2019/11/09

これはギッシング作の架空である人物、ヘンリ・ライクロフト私記である。ライクロフトの私記では、春、夏、秋、冬、と季節毎の情景やライクロフトの郷愁の念が文章の中で躍動している。花のひとつひとつの名前を書き、自然や景色、そうしてイギリスの文化について叙情的に四季とともに語られている。ギ...

これはギッシング作の架空である人物、ヘンリ・ライクロフト私記である。ライクロフトの私記では、春、夏、秋、冬、と季節毎の情景やライクロフトの郷愁の念が文章の中で躍動している。花のひとつひとつの名前を書き、自然や景色、そうしてイギリスの文化について叙情的に四季とともに語られている。ギッシングはきっと架空のライクロフトという人物を投影することによって自身の葛藤や、貧乏であったこと、それらに付属する感傷を昇華する事が出来たのだと思う。 ライクロフトはこのような事を語っている。老年になり歴史について史書を読む必要はない。私は「ドンキホーテ」を読みたい、と。楽しむ為に、と。ギッシングに於けるライクロフトという架空の人物が作り出され、それが本になり彼は成功を遂げた。イギリス中で愛読された。しかしその数ヶ月後にギッシングは死んだのだ。友は悲惨な死であったと言った。ライクロフトの言う望んだ死は遂げられなかったのだ。 私はこれを読み、自然というものを、四季というものを大事にしたいと思った。ひとつひとつの変化を毎日捉えられるように、ライクロフトのようにはいかなくとも、微量の僅かばかりの活力を生を、大地の匂いを楽しみたい。そう思った。

Posted by ブクログ

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