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啄木 ローマ字日記 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1998/01/21 |
JAN | 9784003105443 |
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啄木 ローマ字日記
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啄木 ローマ字日記
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
昔読んだはずなのにすっかり忘れている。ローマ字ではなく現代語になっているものを、石川啄木日記というwebサイトで読んだ。中略となっているのが原文での中略なのか、web上での中略なのかがわからなかった。 妻と子を函館に残し、母を岩手の渋民に残し、本郷の下宿に一人住まいをして、原稿...
昔読んだはずなのにすっかり忘れている。ローマ字ではなく現代語になっているものを、石川啄木日記というwebサイトで読んだ。中略となっているのが原文での中略なのか、web上での中略なのかがわからなかった。 妻と子を函館に残し、母を岩手の渋民に残し、本郷の下宿に一人住まいをして、原稿書きに苦しみながら出版社に勤めている時の日記である。
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岩手県盛岡市にある啄木新婚の家を、時間があったからという理由で訪れて以来、啄木、特に私生活に興味を持ち、この本にたどり着いた。 キングオブゲス文豪啄木の日記。焼いて欲しいと頼まれたのに公に晒された日記。どんなゲスエピソードが覗けるのか、我のゲスな興味をかりたてた。 が、実際は...
岩手県盛岡市にある啄木新婚の家を、時間があったからという理由で訪れて以来、啄木、特に私生活に興味を持ち、この本にたどり着いた。 キングオブゲス文豪啄木の日記。焼いて欲しいと頼まれたのに公に晒された日記。どんなゲスエピソードが覗けるのか、我のゲスな興味をかりたてた。 が、実際は私の期待を大いに裏切ることになった。日記といえど、流石文豪。文章が情緒的で小説のよう。理性や社会性と矛盾する感情や行動は共感できる部分もある。ネットで象徴されるゲスな啄木のイメージを覆す面倒見のよい一面など垣間見れた。 読む前と読んだ後の啄木の印象が変わった日記だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数年前に読んで、あきらめて、「啄木鳥探偵處」を機会にまた読もうと思った次第。それでも時間差が出来てしまったが……。 日記の中でもある期間だけローマ字になっている箇所があるそうで、そこを「ローマ字日記」と名付けられているそうな。ただ事実を隠したいが為だけでなく、新たな表現方法への挑戦もある事との見方は目からウロコ。他の作家で、ローマ字だけで書かれた本も存在していたようなので……。 あの時代、東北地方の方の人からしてみたら、東京は大都会で夢あふれる場所だったに違いない。東京に行けばお金はなんとでもなるし、幸せになれると夢抱いて上野駅を降りた人は数知れず、啄木の家族もそうであったに違いない。 でも啄木の中ではそうではなかった。家族という括りから自由にもっと生活がしたかった。あまりの自由奔放さに無計画さ、刹那的と捉える人もいるだろうけど、20代後半だもの……。 最後は窮乏のうちに亡くなったと聞いていたので、しんどくなるかなと思ったら、家族が上野駅で合流するところで、ローマ字箇所は終わっている。家族にとっては<明>の始まりだけれど、啄木にとっては<暗>なんだよなあ。。。
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