啄木 ローマ字日記 の商品レビュー
昔読んだはずなのにすっかり忘れている。ローマ字ではなく現代語になっているものを、石川啄木日記というwebサイトで読んだ。中略となっているのが原文での中略なのか、web上での中略なのかがわからなかった。 妻と子を函館に残し、母を岩手の渋民に残し、本郷の下宿に一人住まいをして、原稿...
昔読んだはずなのにすっかり忘れている。ローマ字ではなく現代語になっているものを、石川啄木日記というwebサイトで読んだ。中略となっているのが原文での中略なのか、web上での中略なのかがわからなかった。 妻と子を函館に残し、母を岩手の渋民に残し、本郷の下宿に一人住まいをして、原稿書きに苦しみながら出版社に勤めている時の日記である。
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岩手県盛岡市にある啄木新婚の家を、時間があったからという理由で訪れて以来、啄木、特に私生活に興味を持ち、この本にたどり着いた。 キングオブゲス文豪啄木の日記。焼いて欲しいと頼まれたのに公に晒された日記。どんなゲスエピソードが覗けるのか、我のゲスな興味をかりたてた。 が、実際は...
岩手県盛岡市にある啄木新婚の家を、時間があったからという理由で訪れて以来、啄木、特に私生活に興味を持ち、この本にたどり着いた。 キングオブゲス文豪啄木の日記。焼いて欲しいと頼まれたのに公に晒された日記。どんなゲスエピソードが覗けるのか、我のゲスな興味をかりたてた。 が、実際は私の期待を大いに裏切ることになった。日記といえど、流石文豪。文章が情緒的で小説のよう。理性や社会性と矛盾する感情や行動は共感できる部分もある。ネットで象徴されるゲスな啄木のイメージを覆す面倒見のよい一面など垣間見れた。 読む前と読んだ後の啄木の印象が変わった日記だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数年前に読んで、あきらめて、「啄木鳥探偵處」を機会にまた読もうと思った次第。それでも時間差が出来てしまったが……。 日記の中でもある期間だけローマ字になっている箇所があるそうで、そこを「ローマ字日記」と名付けられているそうな。ただ事実を隠したいが為だけでなく、新たな表現方法への挑戦もある事との見方は目からウロコ。他の作家で、ローマ字だけで書かれた本も存在していたようなので……。 あの時代、東北地方の方の人からしてみたら、東京は大都会で夢あふれる場所だったに違いない。東京に行けばお金はなんとでもなるし、幸せになれると夢抱いて上野駅を降りた人は数知れず、啄木の家族もそうであったに違いない。 でも啄木の中ではそうではなかった。家族という括りから自由にもっと生活がしたかった。あまりの自由奔放さに無計画さ、刹那的と捉える人もいるだろうけど、20代後半だもの……。 最後は窮乏のうちに亡くなったと聞いていたので、しんどくなるかなと思ったら、家族が上野駅で合流するところで、ローマ字箇所は終わっている。家族にとっては<明>の始まりだけれど、啄木にとっては<暗>なんだよなあ。。。
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日記です。痛々しくて、なかなか読み進められません。啄木の苦闘。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201908020000/
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通りすがりに見つけた古書店で購入。 絶版の石川啄木のローマ字日記。 私は彼の生き方が大好きで、短歌はほぼ読んだことがないが彼の伝記をよく読む。 小学生の頃に、祖父が石川啄木について熱く語ってくれ、彼の本を与えてくれたが、小学生が貧困と情緒溢れる短歌を理解できるはずもなくそのま...
通りすがりに見つけた古書店で購入。 絶版の石川啄木のローマ字日記。 私は彼の生き方が大好きで、短歌はほぼ読んだことがないが彼の伝記をよく読む。 小学生の頃に、祖父が石川啄木について熱く語ってくれ、彼の本を与えてくれたが、小学生が貧困と情緒溢れる短歌を理解できるはずもなくそのままスルー。 ずっと頭の隅にあり、去年から石川啄木に関する本を読むようになった。 本当に中身はローマ字日記で、それが読みにくい人用に日本語に編集したものと分けて一緒になっている。 私はとりあえず日本語のほうを読んだ。 だいたい伝記やローマ字日記を解説したものを以前に読んでいたので、中身はわかっていたけど実際にすべての日記を丸々読めるなんて思っていなかった。 日記には与謝野晶子や二葉亭四迷なども出てきて、交友関係がとてもVIPでリアルだ。 昨日アキコさんと話した、アキコさんはこう言ったなど等。 益々石川くんが好きになった。 とても人間らしく素直だ。 よって、日記には友達の悪口や、初対面であった人の鼻が不恰好だとか 「ウチヤマくんの鼻のかっこうたらない!」 (それ以降、鼻のウチヤマくんという表記になっていて悪口だ) 書いてあって性格も悪いが、それが愛らしくもなってくるのはやはり彼がまっすぐだからだと思う。 良い本にめぐり合ったと思う。 通りすがりの古書店。 こういう出会いを大事にしていきたいなぁと益々思った。
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啄木は愛すべきクズである。ローマ字で書いてあるが、日本語表記もついている。日記を公開されるとは、死ぬほど恥ずかしいが、もう死んでいるから仕方ないか。100年以上前のものだけれど、意外と新しいし、読みやすい。 週3で会社を休み、貧乏なのにムダ遣いし、家族へ仕送りもせず、次々に女を...
啄木は愛すべきクズである。ローマ字で書いてあるが、日本語表記もついている。日記を公開されるとは、死ぬほど恥ずかしいが、もう死んでいるから仕方ないか。100年以上前のものだけれど、意外と新しいし、読みやすい。 週3で会社を休み、貧乏なのにムダ遣いし、家族へ仕送りもせず、次々に女を買い、会社に行きたくないがためにカミソリで乳首を切ったり、ほんとクズ。「クズ日記」に改題してもいいくらいである。啄木=昔=難しいっていうのは誤解です。面白いです。 頭のよすぎる小動物がもがいている感じの可愛さを感じる。本人は大真面目であるが。読まず嫌いしてる人にぜひ読んでもらいたい。
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三谷幸喜さんの舞台「ろくでなし啄木」を見たので読んで見る。啄木にろくでなしのイメージは皆無だったけど、これを読むと納得かな。愛すべき存在と言えるけど近くにいたら大変だろう。でも距離をとりつつ観察したい気になります。
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(1978.02.07読了)(1977.12.13購入) *解説目録より* 1909年、単身本郷の下宿に移り住んだ啄木はローマ字で日記を綴り始める。若く清新な芸術家たちとの交わり、飽くことのない真理への献身、来信に触発された燃え上がる思い、また一転して私娼窟に沈む日々、脳裏を重...
(1978.02.07読了)(1977.12.13購入) *解説目録より* 1909年、単身本郷の下宿に移り住んだ啄木はローマ字で日記を綴り始める。若く清新な芸術家たちとの交わり、飽くことのない真理への献身、来信に触発された燃え上がる思い、また一転して私娼窟に沈む日々、脳裏を重くよぎる妻のこと子のこと。生活全般を覆う貧乏、閉塞の時代にも腐蝕せぬ青春の輝きを、ローマ字は記録する。 著者 石川啄木 イシカワ・タクボク 本名一(はじめ) 1886年2月20日 岩手県日戸村生れ 渋民尋常小学校、 盛岡高等小学校(現・下橋中学校)、 岩手県盛岡尋常中学校(啄木入学の翌年、岩手県盛岡中学と改名) 1905年5月3日 第一詩集『あこがれ』を小田島書房より自費出版 1905年5月12日 父親が堀合節子との婚姻届を提出 1906年4月14日 渋民尋常高等小学校に代用教員として勤務 1907年5月 函館、小樽、釧路 1908年4月 東京 1910年12月 第一歌集『一握の砂』を東雲堂より出版 1912年4月13日 肺結核のため死去、享年26歳 1912年6月20日 第二歌集『悲しき玩具』出版
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サウンド文学館・パルナス「ローマ字日記」 朗読:橋爪淳 4月7日 水曜日 4月10日 土曜日 4月18日 日曜日 きっと人に読まれることを考えてなかったんだろうな。文学者としては優れた人だったんだろうけど、人間としては最低だこいつ。
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HASIGAKI (Kuwabara Takeo) MOKUZI(目次) ROMAZI NIKKI (1909.4.7-6.16) APRIL MAY JUNE H...
HASIGAKI (Kuwabara Takeo) MOKUZI(目次) ROMAZI NIKKI (1909.4.7-6.16) APRIL MAY JUNE HATSUKA KAN (1909.4.3-6) (1911.10.28-31) ROMAZI NIKKI (漢字仮名交じり文) 4月 5月 6月 はつかかん(床屋の2階に移るの記.) 1909 1911 SAKUIN(索引) KAISETU(解説 桑原武夫)
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