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カルメン 新潮文庫
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カルメン 新潮文庫

プロスペル・メリメ(著者), 堀口大學(訳者)

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カルメン 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2006/10/01
JAN 9784102043011

カルメン

¥220

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

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2010/05/28

とても情熱的で美貌の…

とても情熱的で美貌の持ち主カルメン。その美しさに魅了され、自分の人生までをも変えてしまった男たち。そして衝撃のクライマックス!「カルメン」ほかにも五つの短編集が入っています

文庫OFF

2024/09/05

 歌劇カルメンの原作をはじめとするフランス文学短編集。気軽に読み始めたが、どの作品もなかなかに強烈だった。  しかし、カルメンってここまで悪女だったのか…そして凄まじく強い女。男を色恋で振り回すどころの話ではない。ジプシーと言えば、音楽・舞踏に物乞いと放埒な流浪の民といったイメー...

 歌劇カルメンの原作をはじめとするフランス文学短編集。気軽に読み始めたが、どの作品もなかなかに強烈だった。  しかし、カルメンってここまで悪女だったのか…そして凄まじく強い女。男を色恋で振り回すどころの話ではない。ジプシーと言えば、音楽・舞踏に物乞いと放埒な流浪の民といったイメージしかなかったが、まるで狡猾な国際犯罪組織だ。カルメンは、差し詰め組織で暗躍する凶暴な峰不二子といったところか。  他の作品のお気に入りはタマンゴ。読んでいる時のイメージは、ボブサップそのもの。

Posted by ブクログ

2021/01/29

おおメリメ、私はあなたと相容れない! 短編を読むたびに、内心そう叫ばずにはいられなかった。 最初の衝撃は、テオ・ファルコネにて。 冒頭に張られた伏線に嫌な予感はしていたけれど、もしかしてもしかするかもしれない、との祈りを無情に裏切られた。 次の衝撃は、オーバン神父にて。 軽い羞恥...

おおメリメ、私はあなたと相容れない! 短編を読むたびに、内心そう叫ばずにはいられなかった。 最初の衝撃は、テオ・ファルコネにて。 冒頭に張られた伏線に嫌な予感はしていたけれど、もしかしてもしかするかもしれない、との祈りを無情に裏切られた。 次の衝撃は、オーバン神父にて。 軽い羞恥心(彼女の思い込みは、概ねの人が、一度はする類の勘違いではないでしょうか?)とともに、神父を詰らずにはいられなかった。 最後の衝撃は、アルセーヌ・ギヨにて。 いっそ会わせぬままでいて欲しかったのに、何という要らぬ押し付け、正義感、信仰か!この地獄に比べればそりゃあその先は天の国だろうて…! 伝聞らしい、ということを鑑みれば、そりゃそうか、としか言えないのだけれど、現実は小説より奇なりを小説で示されたような、妙な「裏切られた感じ」に頭を抱えるしかなかった。 「有名なカルメンの原作らしいし、教養に一読しておこう」などという軽い気持ちで手に取ってはいけなかった。 海外小説の古い翻訳にしては、堀口大學の名訳のおかげでとても読みやすかったのだけれど、飲み込みやすかっただけに、余計にこっぴどく振られたような心地がする。 現実は残酷だ… とはいえ、表題の「カルメン」は名作だったし、ずっと謎だったカルメンの魅力と死の理由が腑に落ちたので、やはり読んでよかった…読んでよかったんだよ… 記憶にあるオペラの劇的で情熱的な印象に比べると、原作は幾分派手さに欠けるストーリー構成だったような気はするが、そこは音楽劇としての脚本の常だとして。 カルメンは、決してただの気まぐれな、愛に生きる女ということではなく。 ロマとしての誇り高さこそが、彼女の魅力であり、死の原因であると知ることができたのは、得難い収穫だった。 やはり、原作こそが「カルメン」だった。

Posted by ブクログ

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