喪失の国、日本 インド・エリートビジネス インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 文春文庫

M.K.シャルマ(著者), 山田和(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/文藝春秋
• 発売年月日: 2004/01/08
• JAN: 9784167651381

商品レビュー

2025/07/26

インド人ビジネスマンが見たバブル期のニッポン。文化の違いへの深い洞察はあらためて読んでも色褪せない。当時の日本の接待の記録として読んでも面白い。貴重な記録。

子供がインドに興味を持ち大学でウルドゥー語を学び始めたのを機に本棚の奥から引っ張り出し再読してみた。

2018/05/05

◆今でこそ少なくないインド人ビジネスマンは、平成バブル崩壊直後にはいかほど居たのだろう。その希少な印人ビジネスマンによる日本滞在・見聞録である。当時の日本の生活模様も見て取れる◆

２００４年(底本２００１年、雑誌初出１９９８～２０００年)刊。
著者は１９９２～９４年まで日本に滞在した印市場調査会社勤務のビジネスマン。
◆バブル終焉期の日本、しかも東京が殆ど全部を占め、さらには「佐藤氏」という極めて特定の人物の情報に依存(つまりバイアスがかった)した日本滞在記だ。
　そういう意味でも、また観察眼におけるインド特有の目線が、宗教面、食事やその作法など極一部を除き特異とは言い難いので、ステレオタイプ日本論の趣き。アジア蔑視の視線と、良くも悪くも性善説的なありように終始する日本人の特徴もまた然り。
　ただし、商売をするにあたり、相手の国のことを知らなさ過ぎるのは考えものであることは、日本文化に対する称揚と嫌悪とが著者の中に同居することを考えても、十分伝わってくる内容ではある。タブーを知らず知らずに犯してしまうことが生む生理的嫌悪感こそがその要因だからだ。

2017/10/13

3回目の読みが終わりました。5年前、3年前そして2017年9月…
一昨年就職をした長男に読まそうと思います
2017年10月