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氷輪(上) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
発売年月日 | 1984/10/10 |
JAN | 9784122011595 |
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氷輪(上)
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氷輪(上)
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商品レビュー
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時は753年、五度と挫折の後、六度目にしてようやく日本の土地を踏んだ鑑真。 「仏法のためなら命を惜しむことはできない」と自ら渡海を決意した。なぜそこまでして?とも思うが、仏教徒としての使命感ただそれだけだった。 鑑真と幾人かの唐僧、その中に如宝も含まれている。 当時、精神的にも追...
時は753年、五度と挫折の後、六度目にしてようやく日本の土地を踏んだ鑑真。 「仏法のためなら命を惜しむことはできない」と自ら渡海を決意した。なぜそこまでして?とも思うが、仏教徒としての使命感ただそれだけだった。 鑑真と幾人かの唐僧、その中に如宝も含まれている。 当時、精神的にも追い詰められていた聖武はおそらく誰よりも喜んで迎え入れたのだろう。 それとは対処的に、宗教を利用しようとする藤原一族。 鑑真達も奈良時代の複雑な政治に巻き込まれていく。 永井路子さんの小説は、小説の中に読み込んだ文献を紹介し、矛盾点を見つけ出し、考察する、その過程までもが書かれてあり、とてもわかりやすい。
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宗教というものが宿命的に持つ1つの側面〜権力と権威の道具〜を、鑑真と藤原仲麻呂が物語る。良弁が鑑真に「唐にかくのごとき大きな仏像はありましょうか」と尋ねるシーンが上巻のメインテーマと思われ、下巻が気になる
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日本に戒を伝えるために遥かなる道をやってきた高僧・鑑真を主人公格とし、奈良朝のドロドロとした闘争を描く。 一体何のために鑑真和上は命をかけてまでやってきたのか‥弟子達のうめきが聞こえるようである。 それほど、当時の日本仏教界は戒とは何なのか、僧侶とはどうあるべきかを理解していなか...
日本に戒を伝えるために遥かなる道をやってきた高僧・鑑真を主人公格とし、奈良朝のドロドロとした闘争を描く。 一体何のために鑑真和上は命をかけてまでやってきたのか‥弟子達のうめきが聞こえるようである。 それほど、当時の日本仏教界は戒とは何なのか、僧侶とはどうあるべきかを理解していなかった。 いや、戒を理解するにはあまりに政治とくっつきすぎていた。 ただ当の和上本人は、自分のやることは戒を広めること、ただ一点のみとばかりに政治には無頓着。 こういう人を高僧というのか‥と作者の描き方に感心しました。
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