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ムーミン谷の彗星 講談社文庫
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ムーミン谷の彗星 講談社文庫

トーベ・ヤンソン(著者)

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ムーミン谷の彗星 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1978/10/01
JAN 9784061380721

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2023/12/30

トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』(講談社文庫、1978年)は彗星が地球に接近し、地球が滅ぶと大騒動になる。ハレー彗星騒動を下敷きにしている。ムーミンのシリーズとしては『小さなトロールと大きな洪水』に続く二作目である。 ムーミントロール達は彗星を調べに山の上の展望台に出かける...

トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』(講談社文庫、1978年)は彗星が地球に接近し、地球が滅ぶと大騒動になる。ハレー彗星騒動を下敷きにしている。ムーミンのシリーズとしては『小さなトロールと大きな洪水』に続く二作目である。 ムーミントロール達は彗星を調べに山の上の展望台に出かける。途中でキャンプしていたスナフキンに出会う。これがムーミントロールとスナフキンの初対面である。スナフキンは人間に見えるが、ムムリクという種族である。 山の上で石を転がすと下では大惨事になることがある。その危険が描かれる。「大失敗だ。あれは人ごろしだ。あの石が、スノークのお嬢さんの顔にあたったら」(92頁) 彗星接近の影響で川の水が干上がる。スノークのお嬢さんは水がなければ「ジュース・スープをつくりましょう」と言う(107頁)。マリー・アントワネットの「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」を連想する。

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2022/03/19

第2作目(1946)。ソ連との長い戦争に敗れ、その雰囲気を反映している作品との解説。1944年モスクワ休戦協定。1945年8・6/8・9に広島長崎原爆投下。不安と動揺をひそめている物語との事も頷けた。 ムーミン「ニョロニョがものも言わずずっと遠くを睨んでどんどんん進むだけ。人の...

第2作目(1946)。ソ連との長い戦争に敗れ、その雰囲気を反映している作品との解説。1944年モスクワ休戦協定。1945年8・6/8・9に広島長崎原爆投下。不安と動揺をひそめている物語との事も頷けた。 ムーミン「ニョロニョがものも言わずずっと遠くを睨んでどんどんん進むだけ。人の事はきにしちゃいない。どうしても行きたい所へ行きつけず、いつも憧れているだけ」これは自分の姿ではないか? スナフキン「自分できれいだと思うものはなんでも僕のものさ。その気になれば世界中でも」「自分のものにして持ってかえろうとすると難しい。僕はみるだけにしているんだ。そして立ち去る時には頭の中へいれておくのさ。かばんを持ち歩くよりずっと楽しいね」「持ち物を増やすということは本当におそろし事ですね」ミニマリストスナフキンですか!鴨長明様と同じ志向ですか?! スニフの慌てぶりも好きです。まるで自分をみているかのようです。ムーミンママの愛情に憧れますね。ニョロニョロのように永遠に辿りつけない境地かも。イエス様の渇きにも似たような感覚かも。

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2019/09/05

ムーミンシリーズの実質的長編第1作。ムーミン谷に迫る赤い彗星をめぐる冒険譚。 まあとは言うものの、無知な子供たちによる無謀な話と思うか、勇気溢れる話と思うかは人それぞれ。話自体の展開は意表をついていて、息もつけないほどの展開。読み応えがあります。 それにしても登場人物は、みんな自...

ムーミンシリーズの実質的長編第1作。ムーミン谷に迫る赤い彗星をめぐる冒険譚。 まあとは言うものの、無知な子供たちによる無謀な話と思うか、勇気溢れる話と思うかは人それぞれ。話自体の展開は意表をついていて、息もつけないほどの展開。読み応えがあります。 それにしても登場人物は、みんな自己中だし、まるで論理的でないし、すぐ他ごとに心が飛ぶし、自己流にこだわるし…でもこう言うことって我々の周りにも多いよね。 原書名:Kometen Kommer 著者:トーベ・ヤンソン(Jansson, Tove, 1914-2001、フィンランド・ヘルシンキ、画家) 訳者:下村隆一(1928-1969、大阪市、スウェーデン文学) 解説:山室静(1906-2000、鳥取市、詩人)

Posted by ブクログ

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