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一九八四年
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一九八四年
¥825
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商品レビュー
4
92件のお客様レビュー
全体主義批判の本であるが
全体主義批判の本として名高い本であるが、新自由主義批判の本として理解することもできる。 ニュースピークその他の政策は、近年のグローバル化推進による英語尊重・日本語軽視から来る日本語文化の単純化・劣化に当てはまるし、歴史・伝統・慣習の破壊による共同体の破壊(互いを敵あるいは競...
全体主義批判の本として名高い本であるが、新自由主義批判の本として理解することもできる。 ニュースピークその他の政策は、近年のグローバル化推進による英語尊重・日本語軽視から来る日本語文化の単純化・劣化に当てはまるし、歴史・伝統・慣習の破壊による共同体の破壊(互いを敵あるいは競争相手として敵視し、共同することができない、またはそれを許さない社会)は、近年の格差社会・いじめ文化・家庭の荒れとも理解できる。 ビッグ・ブラザーによる支配は「1%が全てを独占する」といったアメリカ新自由主義の極地という状況としても理解できる。 近年の新自由主義批判の本を熟読した上で読むと、おそらく全体主義批判とはまた違った視点が見えてくるだろう。
郁太郎
恐ろしい本です。が、…
恐ろしい本です。が、最高に興味深いです。全体主義社会の恐ろしさがつぶさに描かれています。個人的には(思想的に見て)、新しい言語体系を作り出すことによって「正統」ではない思想を完全に抹殺しようとしている試みが描かれている点が、もっとも興味深かったです。オーウェルのこの本は、例えば政...
恐ろしい本です。が、最高に興味深いです。全体主義社会の恐ろしさがつぶさに描かれています。個人的には(思想的に見て)、新しい言語体系を作り出すことによって「正統」ではない思想を完全に抹殺しようとしている試みが描かれている点が、もっとも興味深かったです。オーウェルのこの本は、例えば政治学者クリックの著書「デモクラシー」で取り上げられているように、現在の学術界においてもいまだインパクトをもっています。半世紀以上前のSFとはとても思えません。それでもこの本を人に薦めるかと聞かれたらためらいを感じて
文庫OFF
ジョージ・オーウェル…
ジョージ・オーウェルの最も有名な作品です。社会主義と科学文明の行き着く先の管理・監視社会を描いています。さすがに1984年にはそうはなりませんでしたが、2084年の社会はひょっとしたら当作品のような世の中になっているかもしれませんね。
文庫OFF