学校は死に場所じゃない マンガ『ライフ』で読み解くいじめのリアル

藤井誠二【著】

• 販売会社／発売会社: ブックマン社/ブックマン社
• 発売年月日: 2007/07/11
• JAN: 9784893086662

商品レビュー

2023/03/11

いじめ。リストカット。脅迫。自殺。
見ないふりをする先生。知ろうとしない親。
衝撃のマンガ『ライフ』(すえのぶけいこ・講談社別冊フレンド掲載)の中の出来事は、現実の世界でも、ぜんぶ存在している!「いじめ」なんかで死ぬな。友達を死なせるな。少年犯罪を見つめ続けてきた著者から、この国のすべての歩（あゆむ）と未来（みき）へ。

「学校が、社会が、親があいまいである以上、子どもの世界でもいじめに対してあいまいなまま脱出できないでいるのかもしれない。藤井氏は『ライフ』には明らかに傷害致傷事件や強姦未遂事件などが描かれていることを指摘して、「暴力をともなうようないじめについては、ためらうことなく、学校は警察を介入させるべきである」とし、さらに今日の凄惨ないじめを抑止するには、「もっと法律を子どもに教えるべきだ」「いじめは犯罪であり、犯罪を犯したら法律によって裁かれる」べき、と主張している」
（『いじめを考える１００冊の本セレクション』駒草出版　より紹介）

2019/05/21

いじめ。リストカット。脅迫。自殺。
見ないふりをする先生。知ろうとしない親。
衝撃のマンガ『ライフ』(すえのぶけいこ・講談社別冊フレンド掲載)の中の
出来事は、現実の世界でも、ぜんぶ存在している!

少年犯罪を見続けてきた著者から、この国のすべての歩(あゆむ)と未来(み
き)へ

2012/10/24

漫画「ライフ」を題材に現実の学校で起こっている「いじめ」についての考察で、
「そう、こんなことを言ってくれる大人が欲しかったんだ」と思わせる、いじめの現実に対して正面から向き合った本であると思います。
改めて私たちに問題喚起をしてくれています。

他人に合わせてキャラを立てる空気
場のノリ
といった第三者からは分からない「いじめ」の本質を見抜いています。

著者は
「学校は通過するもの」であって、「思い出や友達を作るもの」ではないと言います。
いじめが蔓延するような学校では「知り合い」は出来ても、友達はできません。一見楽しくふるまえても、そこで生まれた友情なんていじめられた子の苦しみと引き替えにしたものです。

私は著者をしてこのような意見がでる学校の現状を悲しく思います。
是非、「学校は思い出や友達を作る大切な場所」と言えるような学校を作っていけたらよいと思います。