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生物記号論 主体性の生物学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会/京都大学学術出版会 |
発売年月日 | 2006/11/10 |
JAN | 9784876986910 |
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生物記号論
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Mon, 02 Jul 2007 wrote これまた,結構アタリでした. こんな先生が,京大に居られたとは・・・・つゆ知らず・・・. これまた前回の学術創成MTGで門内先生が「最近,京大学術出版から生物記号論っていう本がでてて驚いて買った」 という話をされていて,「え?まじ...
Mon, 02 Jul 2007 wrote これまた,結構アタリでした. こんな先生が,京大に居られたとは・・・・つゆ知らず・・・. これまた前回の学術創成MTGで門内先生が「最近,京大学術出版から生物記号論っていう本がでてて驚いて買った」 という話をされていて,「え?まじで?」と思って,ルネで見かけて買いました. ウィルス研の教授だったらしく,今はもう名誉教授.1924年生れらしいので,もう,80歳くらいですねえ. 生物記号論というので,ん?シービオク?ユクスキュル?と,おもったら,寧ろ ホフマイヤー(生命記号論)な感じでした. まあ,英語にすればbiosemioticsなんで一緒なんですけどね. 分子生物学をベースに研究業績を重ねられた後に,記号論研究に目覚められたらしく,分子生物学のベースもしっかりしておられて,なかなか面白い. 分子生物学の持つ徹底した還元論的な思考に,不足を感じつつ,その枠組みでは限界がこようとの考えでつらぬかれてます. しっかり,理系的研究で進められた方らしく,文系的な曖昧な世界をしっかり漕いでいく論述の面では,なにか緩さも感じましたが, 「人工生命の議論をさけて,生命はもはかたれない」とか,分子生物学をガッツリやってる方がそういってくれたら「こちら(創発システム系)は大変嬉しいですよ・・・」的な発言もありつつ,結構,好奇心旺盛に, 脱科学的な領域までも貪欲に取り込んでいかれている感じが好感を持てました. 特に,僕が今回の学術創成や現在の学術振興会のプロジェクトで議論を進めようとしている,「創発システムの自然な次」 (移動知とは違う意味でね.)的な構想のコア的な考え方の部分をシェアしてくださっているかに見える記述があり,多少燃えました . それは,環境設計によるES細胞の分化誘導の話を,自律適応系と記号論の枠で捉える度に思う話なんですけど, P.107より 信号分子系と人間の言語との類似は偶然のことではなく,両者の諸特性に共通性があるからだと思います. どちらも意味の創成と伝達にかかわること,自己組織的なシステムとして完結しながら柔軟で,変化を許容する開放性がある, などの同型性が感じられます. とのこと. 個人的には,ざくっというと,人間の記号過程と,生命の記号過程に同型性を見出すことで,システムとしての同型性を見出して, 記号過程をその本質とした自律適応システムの構造を描けないかっていうのが野心だったりするんですけど まあ,ただの妄想ですが.
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