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飛ぶ教室 岩波少年文庫141
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飛ぶ教室 岩波少年文庫141

エーリッヒ・ケストナー(著者), 池田香代子(訳者)

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飛ぶ教室 岩波少年文庫141

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2006/10/17
JAN 9784001141412

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商品レビュー

4.3

123件のお客様レビュー

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2026/08/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

ドイツ、ギムナジウム寄宿学校の15歳くらいの男の子たちの、クリスマス前の青春群像劇。 はじめは、カタカナ固有名詞の多さに、整理がつかなくて何度か読み返したけど、少年たちの仲間意識の高さや、乱闘騒ぎを心から楽しんで勝利に導く賢さ、周りの大人たちの深い優しさなどに、どんどん引き込まれていった。 いいシーン、いいセリフや文言はいくつかある。 訳者のあとがきによると、戦争でドイツがナチスに支配された頃に作られた話とあり、ますます考え深い言葉がたくさんある。 「平和を乱すことがなされたら、それをした者だけでなく、止めなかった者にも責任はある」 「世界の歴史には、かしこくない人々が勇気をもち、かしこい人びとが臆病だった時代がいくらもあった。これは正しいことではなかった」 「へこたれるな!くじけない心をもて!」 現状に満足がいっていない、でも負けてはならない! そんな強い思いをこの物語に寄せている。 一番衝撃的だけど好きなシーンは、小さくて臆病なウーリが、大きなことを成し遂げられると証明するために、皆を集めて、はしごくらいの高いところから傘をパラシュートの様にして、飛び降りたところだ。 無鉄砲に見える勇気に、多くのものはウーリを見直すのだが、骨折までしてしまい、しかもクリスマス劇の前日であったので、迷惑すらかけている。 でも、ウーリは大層満足しているのだ。 なぜなら、彼は勇気が出ずに乱闘騒ぎのとき後退してしまったことに、ひどく後悔し、惨めな思いをしたからだ。 もちろん、腕っぷしの強いボクサー見習いのマティアスも、科学が大好きで少し冷めた口調のゼバスティアーンも、秀才で絵の才もあるマルティンも、作家志望のジョンも、誰も彼を責めるようなことはしていない。 ただ、ウーリが自分を嘆いているのだが、それがようやく勇気を見せられたのだ。そしてそれは周りの見る目や自分の気持ちまで変えてしまう大変意味ある行動だったのである。 ゼバスティアーンは、ウーリを勇気ではなく、恥からくる行動だと言っている。すなおでまっすぐなウーリにしかできないことだからと。 自分は意気地がないときに、他のものに知られたくなくて、ごまかす。要領がいいから。 でも、恥を知るやつのほうがましだと思うことに同意している。 多くの人がゼバスティアーンと同じ意見だと思う。もちろん私も。 自分の欠点に正面から向き合うのはしんどい。歳を重ねればそれを変えようとも思えない。 でもそうやって見ないふりをし続けても、いつまでも痩せないし、いつまでもお金は貯まらない。 恥だと思い、行動に現す。 それが自分や他人を変えることができる。 ここに出てくる友情や愛情はとても気持ちが良い。 親に捨てられたジョンに対して、家族から贈られたプレゼントを隠すマルティン。 いつもお腹を空かしてウーリから、そして他の級友からもお金を借りているマティアスに対して、誰も嫌に思っていない。 マティアスはウーリが怪我をしたときに、クリスマスの帰省を取り止めると言い出すほどに心配するし、原因は自分がウーリを意気地無しといってしまったから、と正直に言える。 舎監の正義さんことベク先生の、生徒への想い。その旧友、禁煙さんと引き合わせようとする子どもたち。 お金がなくて帰省代を出せなかったマルティン夫妻の深い悲しみ。 でも、ベク先生がプレゼントしてくれた20マルクで、親へのプレゼントを買うマルティン。 魅力的な登場人物に、爽やかな気持ちになった一冊だった。

Posted by ブクログ

2026/06/21

[図書館] 読了:2026/6/21 高橋健二訳版と並行して読んだ。 こちらの方がスラスラ読めるのだけど何か心に残りづらいなぁと感じた。

Posted by ブクログ

2026/05/22

青木省三先生の著書で本書が紹介されていて手にした児童文学。 子どもたちの心に寄り添う成熟した大人に見守られながら、様々な事情を抱えた個性あふれる思春期の子どもたちが青春を刻んでいく様子が活き活きと描かれていた。 前半は登場人物の多さに誰がどんなキャラクターの子なのかいまいち掴...

青木省三先生の著書で本書が紹介されていて手にした児童文学。 子どもたちの心に寄り添う成熟した大人に見守られながら、様々な事情を抱えた個性あふれる思春期の子どもたちが青春を刻んでいく様子が活き活きと描かれていた。 前半は登場人物の多さに誰がどんなキャラクターの子なのかいまいち掴めず話についていけてなかったけど、禁煙さんが登場したあたりから俄然面白くなりどんどん話に引き込まれた。 禁煙さんと正義さんの再会やマルティンと正義さんとのやり取りには泣けた。 この本が書かれたのがドイツがナチス政権の手に落ちた年だったようで、子どもたちや国民に対するケストナーの命懸けのエールを随所に感じ、胸が熱くなった。 以下、心に残った文章 ・人生、なにを悲しむかではなく、どれくらい深く悲しむかが重要 ・子どもの涙はおとなの涙よりちいさいなんてことはない ・ただ、正直であることがどんなに辛くても、正直であるべきだ、と思うのだ。骨の髄まで正直であるべきだ、と。 ・ただ、ごまかさないでほしい、そして、ごまかされないでほしいのだ。不運はしっかり目をひらいて見つめることを、学んでほしい。うまくいかないことがあっても、おたおたしないでほしい。しくじっても、しゅんとならないでほしい。へこたれないでくれ!くじけない心をもってくれ! ・へこたれるな!くじけない心をもて!わかったかい?出だしさえ凌げば、もう勝負は半分こっちのものだ。なぜなら、一発おみまいされてもおちついていられれば、あのふたつの性質、つまり勇気とかしこさを発揮できるからだ。 ・かしこさをともなわない勇気は乱暴でしかないし、勇気をともなわないかしこさは屁のようなものなんだよ!世界の歴史には、かしこくない人々が勇気を持ち、かしこい人々が臆病だった時代がいくらもあった。これは正しいことではなかった。 ・ぼくらを成長させたいんなら、自分も成長しないではいられない教師が必要 ・平和を乱すことがなされたら、それをした者だけでなく、止めなかった者にも責任はある ・ぼくが願っているのは、何が大切かということに思いを巡らす時間をもつ人間が、もっとふえるといいといこと

Posted by ブクログ

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