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新美南吉童話集 ハルキ文庫
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新美南吉童話集 ハルキ文庫

新美南吉【著】

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新美南吉童話集 ハルキ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所/角川春樹事務所
発売年月日 2006/11/18
JAN 9784758432634

新美南吉童話集

¥220

商品レビュー

4.4

21件のお客様レビュー

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2026/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初に言っておく。 この本は一家に一冊あっていい。 昨年新美南吉記念館に行った。展示がとてもよくてその感動を持ち帰りたくて買ってしまった。 この間初めて参加した積本消化イベントで読み始めたのだけど、とてもよくて泣いてしまいそうだった。 30歳を前にして新美南吉は亡くなっているわけだが、なぜ今も人々に愛されているのか。幼いときに絵本で『てぶくろをかいに』『ごんぎつね』を読んで、人生の中でそれを子に読むときもあった。そしていまこうやって童話集という形で新美南吉の童話に触れて、いきることの不安やさみしさ、どうしようもなさをそっと描いてくれていることに気が付く。それは大人も子供も関係なく、それを知っていて、それを知っている誰かがいることでちょっとだけホッとするのだ。さみしさはなくならないし、乗り越えなくてはいけないことは何一つ変わらず現前にあるのだけど、ああいきるってそうだねという気持ちになる。 かき乱されるのでもなく、悲しみに押しつぶされることもなく、わかりあえないけど隣にいる人間の在り方のようなものが自分の中に置かれる感じ。 大人になったあなた、ぜひ読んでみてほしい。 きっと手元に置きたくなる。

Posted by ブクログ

2026/01/22

作品紹介・あらすじ いたずら好きの小ぎつね“ごん”と兵十の心の交流を描いた「ごん狐」、ある日、背中の殻のなかに悲しみがいっぱいに詰まっていることに気づいてしまった「でんでんむしの かなしm」など、子どもから大人まで愉しめる全20話を収録した、胸がいっぱいになる名作アンソロジー。...

作品紹介・あらすじ いたずら好きの小ぎつね“ごん”と兵十の心の交流を描いた「ごん狐」、ある日、背中の殻のなかに悲しみがいっぱいに詰まっていることに気づいてしまった「でんでんむしの かなしm」など、子どもから大人まで愉しめる全20話を収録した、胸がいっぱいになる名作アンソロジー。 ***** 新美南吉による童話集。「ごん狐」や小ぎつねが手袋を買いにいく「手袋を買いに」で有名な作家だと思う。大正2年に生まれ、昭和18年に死去。享年29。 全20話のうち10話は幼年童話。幼年童話とはおおむね5〜8歳までを対象とした「絵本よりも文字が多く、物語としての読み応えがある」「子どもが一人で読めるように、平易でリズムのよい文章」の作品とのこと。残り10話はいわゆる児童文学で、「(幼年童話よりも)内容・語彙がより高度、長編も多い」と定義されているとのこと。 僕も幼い頃に「ごん狐」を読んでいるはずなのだけれど、こういう結末だったとは記憶していなかったのでちょっとびっくり。もう少し心温まる話だと思っていた。本の裏表紙に記載されている本書の紹介文には「いたずら好きの小ぎつね“ごん”と兵十の心の交流を描いた『ごん狐』」とあるけれども、心の交流はなくて、狐からの一方通行のようにも思える。「手袋を買いに」は「ごん狐」に比べれば温かい内容になっているけれど、お母さん狐の最後のつぶやきはかなり意味深な印象を受ける。 と、ここまでの2話を読み終わった時点では、どこか「童話なのに」という違和を覚えていたのだけれど、突然「そうか!」と自分なりに気が付いたのは「童話とは、けっして仲良しこよしで温かい感動的な話ばかりではないのだな」ということ。そう気付いてからは後の作品の読み方、受け取り方が随分と変わってきた。 月夜に七人の子供たちが歩く「狐」にしても、「久助君の話」にしても「痣」にしても「おじさんのランプ」にしても、どこか子供向け以上の教訓めいたものが含まれているように感じた。特に「久助君の話」に出て来るこの感触は、自分にも覚えがある摩訶不思議な感触で、物すごく分かるような気がする。 「どこか子供向け以上の~」と書いたけれど、もしかしたら僕ら大人が思っている以上に子供たちは賢く、ここで描かれているような(僕が子供向け以上と感じた)教訓ですら、自然とあるいは無意識に、感じ取っているのかもしれないな、と思えた。新美南吉はそれをきちんと理解してこれらの作品を書いたのかもしれない、そう思うと「すごい人だな」と感嘆してしまう。 付け足すと、何カ所か戦争に関する記述がでてくる。大東亜戦争や、日ロ戦争、子どもたちが声を合わせて軍歌を歌う描写もでてくる。新美南吉が生きていた時代はちょうど大東亜戦争が勃発した時期と重なる。当時これらの作品が子供たちにどう読まれていたのか、少し興味が湧いた。 いずれにしても、童話という枠を超えて色々なことを考えさせてくれる作品だった。

Posted by ブクログ

2025/11/22

いくつか新美南吉 童話集があるなかで、このハルキ文庫の童話集の特徴は、解説がよかったことと、幼年童話がたくさん入っていること。 「こぞうさんの、おきょう」は可愛らしく、「うぐいすぶえを ふけば」は、あ、そうきたか、と なかなか胸にせまる。 幼年童話と油断するなかれ、意外や意外...

いくつか新美南吉 童話集があるなかで、このハルキ文庫の童話集の特徴は、解説がよかったことと、幼年童話がたくさん入っていること。 「こぞうさんの、おきょう」は可愛らしく、「うぐいすぶえを ふけば」は、あ、そうきたか、と なかなか胸にせまる。 幼年童話と油断するなかれ、意外や意外、かわいらしさと、あたたかさと、人間と動物の関わりってどんなだったかなと、そんなことを思わされる そんな素敵な作品。 そしてもう一つ、解説もまたよかった。 新美南吉さんの作品には、子どもが大人になる過程で、必要な人生上の認識がある、と。 人生には〈泣いて消すことのできる悲しみ〉が或るが、〈泣いても消すことのできない悲しみ〉が或るんだと      「小さい太郎の悲しみ」 「疣」では、笑いを織り込みながら〈悲しみに耐える力〉を描いていると。確かにこの物語のおわり方がよかった。松吉と弟がよかった。 この時代の子どもたちは、童話でこういった事を学んでいたのかと思うと、大人は大人がすべきことをちゃんとしていたんだな、とかも思う。 現実で、こういうことは、あるんだよ、と、 こういうときは、こうやって乗り越えるんだよと、 そういうのが最近は変わってきたのかな。 きれいに、きれいに、かわいらしく、やさしく、 悲しみに耐える力 大事だよな 「手袋を買いに」はどういう流れで生まれたのか、なども興味深かった。

Posted by ブクログ

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