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ジェネラル・ルージュの凱旋
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ジェネラル・ルージュの凱旋

海堂尊【著】

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ジェネラル・ルージュの凱旋

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商品詳細

内容紹介 海堂尊(『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』)が贈る、大人気「田口・白鳥シリーズ」がみたび登場!伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口公平の元には匿名の告発文書が届く。“将軍(ジェネラル)"の異名をとる、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという。高階病院長から依頼を受けた田口は真相究明のため調査に乗り出す。
販売会社/発売会社 宝島社/宝島社
発売年月日 2007/04/23
JAN 9784796657549

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商品レビュー

4.1

394件のお客様レビュー

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2009/11/25

ハラハラドキドキ!!

田口&白鳥コンビの第3弾。『ナイチンゲール~』と同時進行で、救命救急センターのDr.速水にも危機が迫っていた……。大学病院の抱える問題に対し、リアリティとエンタテイメント性を併せ持って迫る快作である。

yoko

2026/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東城大医学部付属病院に伝説の歌姫落水冴子が救急搬送されてきたちょうどその頃、不定愁訴外来の万年講師田口の下には、一通の告発状が届いていた。ICUの速水部長が特定業者と癒着し収賄しているというのだ。速水は田口の大学時代からの友人。いくらリスクマネジメント委員長といえども、自ら関わるのは忍びない。そこで病院長高階によしなにしてもらおうと、エシックス・コミティ(倫理問題審査会)に図ることを提案。病院長経由で何らかの措置を取ってくれるものと期待したが、結局自らエシックスの沼田と対峙することになった。 ICUに突然、奇特な新人が看護研修にやってきた。名は姫宮。大柄で動作がちぐはぐ。だが吸収力抜群で、呑み込みは早い。実は彼女こそ、白鳥の部下で、次回の潜入捜査に向けての事前研修をここ東城医大病院の院長にねじ込ませる形で受けさせていたのだ。その白鳥も、院長の根回しで速水の件に関わることになった。 告発状は2通存在した。1通はワープロで速水のみの告発であり、宛先はエシックス・コミティ。沼田はこれを、速水つぶしに効果的に使おうと考え保留にしていた。そしてもう1通が手書きで、速水のほかに花房師長も名指しされており、宛先がリスクマネジメントになっていたのだ。不定愁訴外来の専属看護師藤原の推測により、こちらの告発者は花房であると判明。 エシックス・コミティの論戦で処分はリスクマネジメントに回される。そこで速水は自分が告発状の提出者だと暴露。ICUは医大病院中でもトップクラスの不採算部門。常時医療機器不足に迫られる中、速水は特定業者からの収賄を不足機器購入代に充てていた。そんな将来性のないやり方に絶望を募らせてきた彼は、ついに自らを告発し、辞任することで全てにケリをつけようとしたのだった。長年彼にひそかな思いを寄せていた花房は、その告発文をたまたま目にする。彼が辞めるなら自分もと覚悟を固め、もう1通の手書き告発状を田口に送ったのだ。 桜の宮バイパスで多重事故が発生し、その直下のコンビナートに引火。隣接する商業施設に大火災事故が沸き起こる。にわかにICUが死傷者で溢れかえり、戦場のごとき大混乱を喫した。速水は陣頭指揮を執ってその混乱を捌く。彼の八面六臂の活躍たるや、かつてのデパート大火災時における新人医師の越権行為さながらの雄姿の再来であった。 速水の辞意は揺るぎない。そこで田口は一計を案じ、彼の辞意を却下、降格処分に処し、3年間の極北救命救急センターへの左遷に落ち着かせたのだった。 とにかく速水がカッコいい。カッコよすぎる。まさに絵に描いたような医者だ。漫画に出てくる典型的カッコいい医療キャラ・ナンバーワンで、こんな医者がいたら最高、と思える要素をぎゅっと詰め込んでくる。そう思える1冊だ。理想のカッコいい医者としては断然ブラックジャックだが、そこに将軍的な要素が加われば、好感度は倍増。特に医大が舞台となれば、絶対権力をふるう教授陣にシビアな出世競争、有無を言わさぬ上下関係といった濃密な人間関係が背景としてある分、そこにオレ様風をブイブイ吹かせるキャラはそれだけで魅力的だし、何より、有事にトップを差し置いて下っ端の新人医師が戦場さながらの現場を差配する武勇伝をお持ちとまでいうのだ。前代未聞の不祥事、あってはならない異常事態だといきり立つ年寄り連中の嫉妬に狂った顔がありありと思い浮かぶ。 本作は、無名の告発文書に始まり、一見、謎解きのミステリ展開を予想させるところからスタートしたが、実はミステリ要素は以後ほぼ皆無で、もっぱら本作品世界を今後も盛り立ててくれる新キャラたちのお披露目会の要素が強い。また、前作『ナイチンゲールの沈黙』と時間的にも被っているせいか、ところどころに前作の文章丸写し箇所がみられ、軽いデジャブ気分にも見舞われる。しかし、後半は魅力あるキャラたちの面目躍如の活躍がスパークし、場を一気に盛り上げてくれる。田口と速水の友情、その交流もいいし、翔子との年の差ラブロマンスよりも、オトナの恋模様で締めくくるのもまたシブくていい。前作が中途半端にスピっていたせいで幾分スベり気味だった分、本作は、主要キャラたちの生態系が健全だったことを満喫できる。思えば速水も白鳥も典型キャラの王道をいく設定だ。しかし彼らは例外なく独立採算部門合格圏に達している。つまり、独自の個性として読者の中で愛され、愛着され、次回作での活躍に期待を寄せられるまでに存在感が増してきたというわけだ。それほどのキャラクターの創造はなかなかどうして、一朝一夕でできるものではない。現役医師という二足の草鞋を履いた著者とは思えぬ力量に、ただただ脱帽する限りだ。

Posted by ブクログ

2026/04/16

2ヵ月ぶりに、海堂尊の小説を読みました。 彼の小説には、小説ごとに、医学に関するテーマがあると思うのですが、今回は、医療と経済性を両立することの難しさ、医療に100%を求めることの難しさなどがそれに当たるでしょうか。 前回読んだ『螺鈿迷宮』は、小さくまとまり過ぎている感があり、...

2ヵ月ぶりに、海堂尊の小説を読みました。 彼の小説には、小説ごとに、医学に関するテーマがあると思うのですが、今回は、医療と経済性を両立することの難しさ、医療に100%を求めることの難しさなどがそれに当たるでしょうか。 前回読んだ『螺鈿迷宮』は、小さくまとまり過ぎている感があり、あまり面白くない、と思ってしまいましたが、今回読んだ『ジェネラル・ルージュの凱旋』は、救命救急を軸とした医療の問題、人間関係がしっかり書かれていて、面白かったです。 次の作品を読むのが楽しみになりました。

Posted by ブクログ

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