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古事記の起源 新しい古代像をもとめて 中公新書
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古事記の起源 新しい古代像をもとめて 中公新書

工藤隆【著】

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古事記の起源 新しい古代像をもとめて 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 2006/12/20
JAN 9784121018786

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古事記の起源

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商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2025/12/27

口誦ならではの詩的構造。 大学の「日本文学の歴史」の参考書として購入。アジア各地に今も残る「歌われる神話」や歌垣の文化を参照して、日本の古代文化や神代のあり方を探る。授業2週分のテーマ“神話と国家と”“ウタから歌へ”に関し、文字表記される前の姿を想像する糸口になった。 聞き書き...

口誦ならではの詩的構造。 大学の「日本文学の歴史」の参考書として購入。アジア各地に今も残る「歌われる神話」や歌垣の文化を参照して、日本の古代文化や神代のあり方を探る。授業2週分のテーマ“神話と国家と”“ウタから歌へ”に関し、文字表記される前の姿を想像する糸口になった。 聞き書きした歌と比較することで、古事記の歌謡ではない地の文も、詩歌として捉えると理解が深まることが示される。古事記には名前の似た神が何組も登場するが、これは複数の神が存在するというより、歌の対句表現に過ぎないとの説明に、今まで私が感じていた神話の違和感が解消され腑に落ちた。 その他、黄泉国や倭建の死の記述に、葬送儀礼の歌詞との類似性を見出しており、弔いの文化を窺い知ることができる。また古事記だけでなく風土記や万葉集からも引用して、歌垣やかつて筑波山で行われていたという嬥歌を取り上げる。現代もその風俗が残る地域を取材し、生の掛け合いを詳細に観察しており、実態のイメージがつかめて良い。著者が目標に掲げる「リアリティーある<古代>像」は本書で果たされていると言えるだろう。 しかし「短く見ても縄文・弥生期にまで遡る~研究者なら誰もが認めている」と言うにはあまりにも時代がかけ離れているし、その根拠を示さずに現在伝わる文化に基づく考証に終始する点には、疑念を抱いてしまう。 目次 0.古事記研究の現在 ○古事記をどう読むか 1.古事記はどのように研究されてきたか 2.原型生存型民族の口誦表現モデルで読む ○古事記を読み解く 3.激変の時代が突出させた復古精神―臣安万侶言す(「記序」) 4.無文字の古層と文字の新層の交錯 ―天地初めて発けし時 5.排泄物利用の技術革新―イザナミの死 6.死と折り合いをつける―黄泉の国神話 7.分析を拒絶する混沌―スサノオ神話 8.古層の死生観で読み直す―ヤマトタケルの死 9.民族サバイバルから恋愛へ―サホヒコ・サホヒメ 10.歌垣と政治の交錯―志毘臣と袁祁命の歌垣 11.古事記と日本

Posted by ブクログ

2024/10/13

現存する日本最古の書物、古事記。 無文字民族だった日本列島民族が文字で残した初めての書記物である。 当書では、同時代の多民族の口誦表現や文化、思想から『古事記』のことば表現について深く掘り下げるとともに 恋愛文学としての一面や当時の死生観を読む。 排泄物に対する観念、豚の存在と...

現存する日本最古の書物、古事記。 無文字民族だった日本列島民族が文字で残した初めての書記物である。 当書では、同時代の多民族の口誦表現や文化、思想から『古事記』のことば表現について深く掘り下げるとともに 恋愛文学としての一面や当時の死生観を読む。 排泄物に対する観念、豚の存在と消滅、死と生など あらゆる側面から読み深めていく中で、古事記や日本書紀の神話にはインドネシア地域の神話が流入していることを知った。 また、神話のさまざまな要素がその人物像や自然現象の象徴化を担っていて、その集大成として古事記は人生の全過程を描いているという話はとても興味深かった。

Posted by ブクログ

2019/01/02

古事記と言えば日本古来の神話というのが通り相場だが(そしてそのとおりなのだが)、実はポリネシアなど南方の神話との共通点が多いこと、その記述は「編集」されたものであり、本来の姿である「謡」の要素を復元する上で中国少数民族の無文字文化の分析が参考になりうること、等々興味深い論考が続く...

古事記と言えば日本古来の神話というのが通り相場だが(そしてそのとおりなのだが)、実はポリネシアなど南方の神話との共通点が多いこと、その記述は「編集」されたものであり、本来の姿である「謡」の要素を復元する上で中国少数民族の無文字文化の分析が参考になりうること、等々興味深い論考が続く。 恐らくハイライトはこうした外来文化との共通性の例外として日本だけが人糞を肥料に用いる特徴があることの指摘と、その理由にかかわる推論部分。 専門家の間でどのように評価されているのかは分からないが、大変刺激的な内容だった。

Posted by ブクログ