夜の来訪者 岩波文庫

プリーストリー【作】, 安藤貞雄【訳】

• 販売会社／発売会社: 岩波書店/岩波書店
• 発売年月日: 2007/02/16
• JAN: 9784003229415

商品レビュー

2025/05/10

1912年。ライバル関係にあったバーリング家の長女シーラと、クロフト家の青年ジェラルドが婚約。家族が集まり、2人を祝う食事会が開かれる。そこへ警察のグール警部が現れ、ある女性の自殺を告げる。だが、その自殺には、その場にいた全員が関わっていた…。

ブクログにはこの作品の映画が検索しても出てこないので　こちらにレビューを…
うーーん…どう解釈したらいいのかわからない。
グール警部の正体が全くの謎だ。
グール警部が来て　家族達に話を聞いている時には　まだエヴァは自殺をしていなかったのに　話が終わった後、電話をすると女性が自殺したと告げられる。
恐ろしいのが　その場にいた全員が関わっていたとは…
いろいろ考察を読んでみたけど　どれも納得出来なかった。
些細な自分の行為が　誰かを追い詰めてる事もあるってことを言いたいのだろうか？

2025/03/05

舞台の脚本かつ翻訳なので多少読みづらいが短いのですぐ読めた。途中までの展開は読めたけど、確かにあの男がだれなのか？このあと彼らがどうなるのか？気になる〜

2025/03/02

xで映画の方が紹介されていたので、気になって読んでみた。設定とか内容がどこかでみたような、と思ったら「夜の珍客」という題で香港で映画化されたものを以前Netflixで観ていた。香港の映画はコメディだったけど、原作はシリアスなミステリだったんですね。
正味160頁という短編なのですが、強力な消毒剤を飲んで自殺した労働者階級の娘に翻弄される上流階級の家族の心理の振れ幅が描かれていて、大変興味深い作品でした。恐慌状態から一転、権力を持つ側の人間の自己正当化によって罪の意識が矮小化され、それによって安寧を得た彼らにもたらされる1本の電話のラストは見事。