夜の来訪者 の商品レビュー
「夜の来訪者」BBC映画で観る。グール警部(ポスターの人)はルネ・マグリットの絵(帽子とか)っぽい不気味さがある。かなり面白かった。
Posted by
たまたま手に取った。短い戯曲なので一日で読み終えた。表紙に「最後に用意された大どんでん返し」とあったので、「騙されないぞ」と注意深く読み、「落ちが当たった」と思ったら、もう一捻りあった。さすが古典的名作。 登場人物の中では、シーラが一番まともか。 ジェラルドもエリックも人の弱み...
たまたま手に取った。短い戯曲なので一日で読み終えた。表紙に「最後に用意された大どんでん返し」とあったので、「騙されないぞ」と注意深く読み、「落ちが当たった」と思ったら、もう一捻りあった。さすが古典的名作。 登場人物の中では、シーラが一番まともか。 ジェラルドもエリックも人の弱みにつけ込んでしょうもない奴らだ。ヒトを死なせてしまってから反省するのはどうなん?と思ってしまう。反省するのは、夢見が悪いから、だけであって、けっして、エヴァ・スミスの死を悼んでのことではなかろう。
Posted by
面白くて一気読みした。 貧しい若い女性の自殺に、全員がそれぞれの理由で関わっていることが徐々に判明していく展開、シンプルだけど気になってぐいぐい読んでしまう。 自分としては些細な行為が誰かを追い詰めているというケース、この物語が生まれた頃よりも現在の方が増えてそうだし、リメイク版...
面白くて一気読みした。 貧しい若い女性の自殺に、全員がそれぞれの理由で関わっていることが徐々に判明していく展開、シンプルだけど気になってぐいぐい読んでしまう。 自分としては些細な行為が誰かを追い詰めているというケース、この物語が生まれた頃よりも現在の方が増えてそうだし、リメイク版が舞台で上演されないかな。
Posted by
作者ジョン・ボイントン・プリーストリー(1894-1984)は イングランドの著作家、劇作家、司会者。 てっきり小説と思って買ってみたら戯曲だった……って、 有名なんですか、私が無知なだけですか、そうですか。 しかし、読んでみるとなるほど戯曲ならではの面白さ。 小説だったら短い話...
作者ジョン・ボイントン・プリーストリー(1894-1984)は イングランドの著作家、劇作家、司会者。 てっきり小説と思って買ってみたら戯曲だった……って、 有名なんですか、私が無知なだけですか、そうですか。 しかし、読んでみるとなるほど戯曲ならではの面白さ。 小説だったら短い話のわりに 視点があっちこっちへ行き来して リーダビリティが低くなるに違いないから。 舞台は1912年、 イギリスはミッドランド地方北部の工業都市ブラムリー。 ある春の宵、裕福な工場経営者の家。 アーサー&シビル・バーリング夫妻の娘シーラと ジェラルド・クロフト青年の婚約を祝う家族の食事会。 列席者は他にバーリング夫妻の息子=シーラの弟エリック。 グールと名乗る警部がアポなしで現れ、 和やかな雰囲気を乱されて不機嫌になるアーサー。 警部は服毒自殺を図って二時間前に病院で死亡した エヴァ・スミスという若い女性について話し始め……。 警部に詰め寄られる五人全員が、 それぞれに後ろめたさを抱えており、一問一答ごとに 見るからに幸福そうなブルジョワジーの闇の部分が―― あたかも切り裂かれた皮膚からまろび出す内臓のように ――露呈する。 一同にとって胃が痛むような時間が過ぎ去った後、 めでたしめでたし、ではなく「話はこれからなんだが」 といった雰囲気で、 ミステリのはずがホラーの様相を帯びて終わるところも 素晴らしい。 「あらゆる贅をつくして――しかも沈まない、絶対に沈まない」 タイタニック号が来週出帆する、と 序盤で主人アーサーの口から語られるのが 何とも皮肉が利いていて愉快。
Posted by
これ、子供の頃NHKのドラマで見たんだよなぁ、、日本人の配役で。この本を読みながら、あぁそうだった、こういう話で、こんなかんじの結末だった、、と確信した。見たことをいまだに覚えているくらいだったので、よほど印象に残ったのだろう。この戯曲を読んでも十分面白いけど、いつかそのドラマを...
これ、子供の頃NHKのドラマで見たんだよなぁ、、日本人の配役で。この本を読みながら、あぁそうだった、こういう話で、こんなかんじの結末だった、、と確信した。見たことをいまだに覚えているくらいだったので、よほど印象に残ったのだろう。この戯曲を読んでも十分面白いけど、いつかそのドラマをまた見てみたいと思う。
Posted by
映画で見て面白いなと思って、読んでみました。 映像を見ているから、わかりやすかったけど、本から読み始めていたら、ちょっと読みにくかっただろうな~と思う。 ただ、映画のシーラとエヴァスミスがいまいちだったので、映画を見ないで本から読めばもっと自分なりのシーラとエヴァがイメージでき...
映画で見て面白いなと思って、読んでみました。 映像を見ているから、わかりやすかったけど、本から読み始めていたら、ちょっと読みにくかっただろうな~と思う。 ただ、映画のシーラとエヴァスミスがいまいちだったので、映画を見ないで本から読めばもっと自分なりのシーラとエヴァがイメージできたかも?とは思う。少し残念。 終わり方は、映画も小説も??な感じで終わったけど、小説の方が良いかな。
Posted by
有名なタイトルに、読んでおくか程度で開いたら意外。思っていた以上に引き込まれるものがあった。 また、あまり読み慣れていない戯曲という形態ではあったけれど、ほぼ会話のみ、少ない登場人物、固定地点での舞台展開というそこから広がる「ならでは」のおもしろさ、改めて感じさせてもらった。 ...
有名なタイトルに、読んでおくか程度で開いたら意外。思っていた以上に引き込まれるものがあった。 また、あまり読み慣れていない戯曲という形態ではあったけれど、ほぼ会話のみ、少ない登場人物、固定地点での舞台展開というそこから広がる「ならでは」のおもしろさ、改めて感じさせてもらった。 自分が何をしたというのか。 浮かび上がる家族のひずみ。 想像の膨らむラスト。 テンポもいい。 得した気分の1冊だった。
Posted by
夜にいきなり警部が訪問してくるという不条理ミステリー。いったい何のために?ラストは怖い。 バーリング夫妻の身勝手さにイライラすること請け合い。シーラに共感すること請け合い。ジェラルドはもっといい人であってほしかった。 とはいうものの、エヴァスミスがなんで立ち直れなかったのかが謎...
夜にいきなり警部が訪問してくるという不条理ミステリー。いったい何のために?ラストは怖い。 バーリング夫妻の身勝手さにイライラすること請け合い。シーラに共感すること請け合い。ジェラルドはもっといい人であってほしかった。 とはいうものの、エヴァスミスがなんで立ち直れなかったのかが謎。かわいそうだが自己責任だよな?としか思えなかった。
Posted by
原書名:An inspector calls 著者:J・B・プリーストリー(Priestley, John Boynton, 1894-1984、イングランド、作家) 訳者:安藤貞雄(1927-、高知県、言語学者)"
Posted by
社会主義的説教臭さがベースにあるのだが、オチはサビがきいてる。これが1947年の作品でなくて、1912年その時の作品と言うのであれば、また違う受け止め方もあるのかもしれないが。
Posted by