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些末なおもいで
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川書店 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784048737463 |
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些末なおもいで
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
何かを喪失してしまっても、私もこうやって何も変わらず暮らしている。 読んでいたら胸が痛んだが、またそれも忘れて、普通に生きて行くのだろう。 「あれ」の設定がとても非日常なのに、高校生の日常に馴染んでいたのが不思議だった。
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世間では「あれ」と呼ばれる妙な病気が発生していた。 そんなものにはかからなかろう、と安易に考えている横で 知り合った同級生は、それにかかってしまった。 痒いと思っていたら、そのうちその部分だけが 飛んでいってなくなってしまう。 物理的になくなってしまうその病気ですが 一体飛んで...
世間では「あれ」と呼ばれる妙な病気が発生していた。 そんなものにはかからなかろう、と安易に考えている横で 知り合った同級生は、それにかかってしまった。 痒いと思っていたら、そのうちその部分だけが 飛んでいってなくなってしまう。 物理的になくなってしまうその病気ですが 一体飛んで行ったものはどこへ行くのでしょう? むしろその羽やら意思やらはどこから生まれるのか。 本人からなら、語られた背景に納得しそうです。 安易に人に対して向けてはいけない言葉、です。 病にかかった同級生。 その同級生が好きな、人を信じられない少女。 彼らの日常にやってきた、終わりがある時間。 淡々と進んで行くのですが、その中で自分はどうすればいいのか 分からないまま、やはり淡々と進んで行く日常。 だからこそなのか、少し動くと、ものすごく動いた感じがします。 死んでいく側としたら、生きている側が 自分をどれだけ憶えていてくれるか。 自分がいなくなる、というのは、確かに恐怖です。 自分がいなくても世界は回る。 けれど、誰かに憶えていてほしい、と願うのは 当然の事なのですから。
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眠れない夜を何度なく過ごした高校時代。 窓から夜の海の景色を見ていると、偶然通りかかったのが、矢鳴だった。 彼が患い始めた奇病の、あれは、日を追うごとに進行していき ついには退学した矢鳴を彼の幼馴染のキューピーさんと思った日々。 信じることと信じないこと。 他人と自分、孤独感と喪失感。 まず主人公は男だったのね。 語り口調は私なのに、会話するときは僕だったから混乱しそうになった。 更に奇病のあれって、何だろうねあれって。 青春というかファンタジー系かと思っちゃう。 正体不明の病気あれを持ってくるよりも 別の現実めいた理由で矢鳴が学校から遠ざかっていって喪失感~ でもありかな、ってなった)^o^(
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