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些末なおもいで
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些末なおもいで

埜田杳【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川書店
発売年月日 2006/11/30
JAN 9784048737463

些末なおもいで

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商品レビュー

3.5

19件のお客様レビュー

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2016/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何かを喪失してしまっても、私もこうやって何も変わらず暮らしている。 読んでいたら胸が痛んだが、またそれも忘れて、普通に生きて行くのだろう。 「あれ」の設定がとても非日常なのに、高校生の日常に馴染んでいたのが不思議だった。

Posted by ブクログ

2014/02/15

世間では「あれ」と呼ばれる妙な病気が発生していた。 そんなものにはかからなかろう、と安易に考えている横で 知り合った同級生は、それにかかってしまった。 痒いと思っていたら、そのうちその部分だけが 飛んでいってなくなってしまう。 物理的になくなってしまうその病気ですが 一体飛んで...

世間では「あれ」と呼ばれる妙な病気が発生していた。 そんなものにはかからなかろう、と安易に考えている横で 知り合った同級生は、それにかかってしまった。 痒いと思っていたら、そのうちその部分だけが 飛んでいってなくなってしまう。 物理的になくなってしまうその病気ですが 一体飛んで行ったものはどこへ行くのでしょう? むしろその羽やら意思やらはどこから生まれるのか。 本人からなら、語られた背景に納得しそうです。 安易に人に対して向けてはいけない言葉、です。 病にかかった同級生。 その同級生が好きな、人を信じられない少女。 彼らの日常にやってきた、終わりがある時間。 淡々と進んで行くのですが、その中で自分はどうすればいいのか 分からないまま、やはり淡々と進んで行く日常。 だからこそなのか、少し動くと、ものすごく動いた感じがします。 死んでいく側としたら、生きている側が 自分をどれだけ憶えていてくれるか。 自分がいなくなる、というのは、確かに恐怖です。 自分がいなくても世界は回る。 けれど、誰かに憶えていてほしい、と願うのは 当然の事なのですから。

Posted by ブクログ

2013/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

眠れない夜を何度なく過ごした高校時代。 窓から夜の海の景色を見ていると、偶然通りかかったのが、矢鳴だった。 彼が患い始めた奇病の、あれは、日を追うごとに進行していき ついには退学した矢鳴を彼の幼馴染のキューピーさんと思った日々。 信じることと信じないこと。 他人と自分、孤独感と喪失感。 まず主人公は男だったのね。 語り口調は私なのに、会話するときは僕だったから混乱しそうになった。 更に奇病のあれって、何だろうねあれって。 青春というかファンタジー系かと思っちゃう。 正体不明の病気あれを持ってくるよりも 別の現実めいた理由で矢鳴が学校から遠ざかっていって喪失感~ でもありかな、ってなった)^o^(

Posted by ブクログ

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