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天を映す早瀬 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/東京創元社 |
発売年月日 | 2006/11/24 |
JAN | 9784488153083 |
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天を映す早瀬
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天を映す早瀬
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ビル&リディアシリーズ第7巻。 1作毎に主人公が変わるシリーズのリディアの回。 これまで、ニューヨークのそこかしこを舞台にしてきたこのシリーズだったが、今回は州どころか一気に国境を越え香港へ。 リディアの回でひときわ存在感を示すチャイナタウンの重鎮、ガオおじいさんからの依頼で、亡くなった友人ウェイの甥ハリーへ、形見となる翡翠を届ける役目を仰せつかる。 届けようとした矢先からハリーの誘拐事件が発生。 家屋は荒らされた形跡があるし、その後、身代金要求が別々に2度も。 何が起きている!? ビルからリディアへの一方通行の恋慕をベースにした際どいジョークの応酬が魅力のシリーズだが、幼い男児の身の安全が脅かされる今回は過去の辛い記憶とも相まって、ビルのテンションだだ下がりなところがいまいち盛り上がらない。 それでも、ガオおじいさんが発する遠まわしな格言(?)が二人を困惑させる感じがいい味を出し、物語をリードする。 「木の葉はいつかは落ちる」 「見かけは似ても似つかぬ水牛と小鳥だが、それぞれ別々では仕事は成し遂げられない」 「鏡のごとくなめらかな水面がときには尖った岩を隠していることを考慮せざるを得ないね」 「蹄の形が同じ動物は行動を共にする。ジャカルも数を頼めば虎を仕留める」 「木の枝は川の流れに乗って流れる」 毎回思うこのシリーズの難点、事件の裏引く糸の複雑性。 誰目線かで見えている事実が全く異なるので、色んな場面であれそれって今更論点になることだったっけとなるし、真相が見えてもいまいちすっきりしない。 ただ今回は誘拐事件が一旦の解決を見せた後からのもうひと捻りの一幕が面白かった。 ビルの軽口が復活したこともそうだし、最後の最後、旅先でのストレスから解放されたリディアが取ろうとした行為を諭す「いい考えではないと思う」から続くビルの実直な思いが何とも言えない余韻を残す。 このシリーズも疲れてきたなと思いがちだった今作だが、また次作も読みたくなった。 次は『冬、そして夜』。
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ガオおじいさんの旧友が亡くなり、遺族に届け物をして欲しいという依頼を受けてリディアはビルとともに初めて香港にやってきた。 ビルがなんだか物思いにふけっている感じがするのは、マークの存在のせいかとも思ったが、まあそれもあるのかもしれないが、解説で、坂木司さんが書いているように、「...
ガオおじいさんの旧友が亡くなり、遺族に届け物をして欲しいという依頼を受けてリディアはビルとともに初めて香港にやってきた。 ビルがなんだか物思いにふけっている感じがするのは、マークの存在のせいかとも思ったが、まあそれもあるのかもしれないが、解説で、坂木司さんが書いているように、「異境の地で客死した父。二つの国にそれぞれ家族を持った父。幼い息子を誘拐された父。」「父を失い父の立場を失った男」の物語であることが影響しているのかもしれない。
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盗聴の恐ろしさ 親戚兄弟を敬う家族は身内の悪い癖(密輸)を何とか世間にバレる前に終息させようとするが逆に秘密結社に利用される。少年を誘拐した部屋、泥棒に入られたと思った部屋には盗聴器が仕掛けられ情報が筒抜けに。私立探偵リディアと相棒のビルとの「諺・名言・暗号台詞」謎解き捜査で解決...
盗聴の恐ろしさ 親戚兄弟を敬う家族は身内の悪い癖(密輸)を何とか世間にバレる前に終息させようとするが逆に秘密結社に利用される。少年を誘拐した部屋、泥棒に入られたと思った部屋には盗聴器が仕掛けられ情報が筒抜けに。私立探偵リディアと相棒のビルとの「諺・名言・暗号台詞」謎解き捜査で解決していく。現代、要注意は窃盗、盗賊で単なるコソ泥だと安易に考えないで、部屋内に「盗聴器・盗撮機・電波増幅発進器など」の仕掛けがないかどうか、第2第3の災難に遭わないようにする為再点検が必要だ。
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