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地獄の思想 日本精神の一系譜 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2007/05/25 |
| JAN | 9784122048614 |
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地獄の思想
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地獄の思想
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商品レビュー
3.8
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仏教の地獄概念が日本文学に影響したことを論証した本。日本文学は、自分の中にある地獄を捉えているという意味だと思う #中公文庫 #梅原猛 #地獄の思想 仏教の地獄概念が、生のなかに苦を見る眼を人間に与え、浄土の希望の光を生む思想を生み、日本文学に影響していることがわか...
仏教の地獄概念が日本文学に影響したことを論証した本。日本文学は、自分の中にある地獄を捉えているという意味だと思う #中公文庫 #梅原猛 #地獄の思想 仏教の地獄概念が、生のなかに苦を見る眼を人間に与え、浄土の希望の光を生む思想を生み、日本文学に影響していることがわかる 源氏物語と平家物語の対比や宮沢賢治論は面白かった。平家物語が地獄そのものであり、罪ない人も地獄に巻き込まれる世界を描いているという文章は秀逸だと思う 宮沢賢治の作品から 現実の修羅(殺し合い)の世界と全宇宙的秩序の世界の存在を見出している点は 地獄の思想そのものだと思う 仏教の地獄概念同様に、日本文学に描かれた地獄や苦悩も様々。特に面白かった論考 *源氏物語と平家物語の対比 *地獄の物語の中での希望の光 *宮沢賢治論、親鸞論 源氏物語に描かれた地獄は、六条御息所や浮舟が煩悩により落ちた地獄であり、平家物語は 清盛の妄執により 罪なくして巻き込まれる地獄世界を描いている。源氏物語には光源氏という光があるが、平家物語は光がない世界を描いているとのこと 世阿弥は、死の空間から生の妄執さに苦しむ人間の姿を描き、近松は、現実の苦から逃げるため 生から死へ向かう町人の姿を描いている 宮沢賢治論 *賢治は一つの眼で、仏の世界、大生命の現れとしての自然の世界を見ていたが、他の眼では修羅の世界をじっと見ていた *賢治童話は、人間世界を風刺したのではなく、人間が動物をはじめとする天地自然の生命といかにして親愛関係を持つべきかを示した *すべての生きとし生けるものの世界は殺し合いの世界、修羅の世界 *殺し合いの世界を離れて、理想の国へまっしぐらに絶望的な死の飛翔を試みる〜おのれを殺す利他の行によって、仏の世界へ行ける *菩薩行の実践〜人間への慈悲のためにのみ作品を書き、修羅の世界から人間を連れ戻し、仏の世界へ人間を帰すことが、賢治の念願 源信 われわれの世界は 六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天)であり、この世界から逃れて、阿弥陀浄土の世界を願い求めよ ・地獄〜純粋な苦の世界、罪の重いものほど苦悩の多い地獄に落ちる ・阿修羅の世界〜争い、怒りの世界 ・人間の世界〜不浄、苦、無常 ・天の世界〜喜びの世界だが、いつか別れなければならない 念仏とは、阿弥陀浄土の世界、阿弥陀仏を思い浮かべること 親鸞 偽善の善を尊重せ *現在は無戒の時代であり、いかなる悪も許される。悪の許される時代には、全てが悪人であり、偽善のみが善である。 *自力の善によって往生しようというのは、人間の思い上がりであり、すべての救いは、われわれの計らいでなく、阿弥陀仏のはからいである *親鸞にとって、地獄は未来にあるのでなく、自己にある
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『地獄の思想』 2024年3月3日読了 「地獄」が日本人に与えた影響に興味があり、タイトルに惹かれて読んだ一冊。 本書では日本の思想を流れる3つの原理として、①生命(いのち)の思想②心の思想③地獄の思想を挙げる。日本の思想や宗教をこの3つの原理で考えている。 前半は釈迦から...
『地獄の思想』 2024年3月3日読了 「地獄」が日本人に与えた影響に興味があり、タイトルに惹かれて読んだ一冊。 本書では日本の思想を流れる3つの原理として、①生命(いのち)の思想②心の思想③地獄の思想を挙げる。日本の思想や宗教をこの3つの原理で考えている。 前半は釈迦から法然・親鸞にいたる仏教の祖師について、「地獄の思想」という観点から彼らの考えを分析している。文中で何度も筆者が述べているように、仏教思想に精通しているわけではないのだろう。しかし、広範な知識と熱量でもって書き上げられた文章は、試論であるにせよ、地獄の思想を考える上で核となるのではないだろうか。 本書の本領は後半にいたって発揮される。ここでは『源氏物語』から太宰治に至るまでの日本文学についても、「地獄の思想」という点から分析している。特に、宮沢賢治と太宰治の論が面白い。彼らの文学作品のみならず、生き方や思想にまで言及しており、一つの作家論としても十分な論考といえよう。 本書の最終ページに記述にドキリとする。 「…今、世界は地獄に落ちてゆこうとするのではないか。…今や、全世界をいっきょに破壊させるかのごとき武器でもって。世界を地獄に化そうとしているのではないか。」 令和の時代になっても世界各地で戦争が起こっている。地獄とは死後に落ちるものではなく、現在も世界のどこかにあるものなのだろう。そして、それを生み出すのはわたしたち人類なのだ。 「世界と人生にひそむ地獄を深く凝視せよ。それのみが極楽への道である。――それが仏教の、大乗仏教の教えた心理なのである。」 自身の身の回りが平和であるからこそ、世界各地で今起こっている地獄から目を背けてしまう。でも、それでは世界はよくならない。
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前半の地獄の思想の系譜が知りたくて読み始めたけど、後半の地獄を切り口にした日本文学の考察もおもしろかった。やや勢い頼りなところはあったけど、その熱量に夢中にさせられた感じはある。独自視点で切り開かれる日本文学の新しい解釈は、事実正否は別としても、論考としてとてもおもしろかった。宮...
前半の地獄の思想の系譜が知りたくて読み始めたけど、後半の地獄を切り口にした日本文学の考察もおもしろかった。やや勢い頼りなところはあったけど、その熱量に夢中にさせられた感じはある。独自視点で切り開かれる日本文学の新しい解釈は、事実正否は別としても、論考としてとてもおもしろかった。宮沢賢治の引用されていた詩は特に仏教的世界観との重なりをわかりやすく感じられた。
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