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大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す 幻冬舎新書

久坂部羊【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎/幻冬舎
発売年月日 2006/11/30
JAN 9784344980044

大学病院のウラは墓場

¥220

商品レビュー

3.7

21件のお客様レビュー

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2022/12/14

大学病院の役割は問題点など興味深く読んだ。教授を中心とした白い巨塔である医局の崩壊が、地方(地域)医療に及ぼす影響は危機感を感じる。また、大学病院は難病の治療や高度先進医療を行い絶対的信頼をおける所だという認識も少し改めなければいけない。研修医や経験の少ない医師の練習台であると。...

大学病院の役割は問題点など興味深く読んだ。教授を中心とした白い巨塔である医局の崩壊が、地方(地域)医療に及ぼす影響は危機感を感じる。また、大学病院は難病の治療や高度先進医療を行い絶対的信頼をおける所だという認識も少し改めなければいけない。研修医や経験の少ない医師の練習台であると。しかし、有能な医師を養成するために練習台はやむを得ないことにも納得する。国立大学病院の医師の給料が少ないのに驚いた。開業に走る医師が多い。産科と小児科医師の減少も問題化される。少子化とは関係なく過酷な勤務体制によるものからだ。

Posted by ブクログ

2020/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素人には大学病院、公立病院、なんとかセンターの区別はあんまりつかないけど。服薬指導に災害時施設、外国人対策に緩和ケア、難病研究…確かに大学病院って大変そう。まあ、行政に関わる仕事をしている訳でもなければ特に既往症もない私が読んでもさほど得るものもなく、純粋に好奇心が満たされただけなんだけど。

Posted by ブクログ

2018/12/19

センセーショナルなタイトルからすると、大学病院は無理な人体実験を繰り返したり、研修医や医学部の学生の練習の場であり、それを告発する内容かと思いきや、全く逆で、大学病院は信頼に足り、また事件や事故のたびに、マスコミの批判や理想論に対応したこれまでの改革が、旧制度の医局を喪失したりし...

センセーショナルなタイトルからすると、大学病院は無理な人体実験を繰り返したり、研修医や医学部の学生の練習の場であり、それを告発する内容かと思いきや、全く逆で、大学病院は信頼に足り、また事件や事故のたびに、マスコミの批判や理想論に対応したこれまでの改革が、旧制度の医局を喪失したりして、それらが日本の医療の崩壊に向かっているという憂国(憂医療?)の書である。 医局の件については特に力点を置いている。 (注)医局とは医師・歯科医師の執務室、控室のことを指す。ここから転じて、大学医学部・歯学部の附属病院での診療科ごとの、教授を頂点とした人事組織のことを医局と呼ぶ。 「旧弊な医局制度が破綻し、医師は自由を得た代わりに、安定と将来の保障を失った。世間は不透明な寄付や名義借りをしなくてすむようになった代わりに、地域医療と産科医・小児科医を失った・・・(略)・・・訴訟のリスクの高い科の医師を失いつつある」と。 具体的には、従来は医局の教授が、一般病院はおろか過疎地域の病院まで目くばせして医師を配置してきたが、それが無くなった現在は、若手医師は激務の大学病院を逃げ出し、また地方や過疎地を避け、都会の開業医を目指している。 一方、時間の予定が立たない産科医や、子供相手の面倒な小児科、そして訴訟リスクの高い外科医を失いつつあると言う。 そして著者は言う。「そもそも大学病院とは人体実験を行ったり、新人の教育をするところなのだ。それを認めない事には、話が前に進まない」 大学病院は医師の数も多く、その分監視の目が多いということであり、間違った治療はチェックされ、また情報も多く集まるので、大学病院の医療は信頼に足ると。 著者は、現場の医師の声を代表して、現在の過酷な医師の実態と、将来の医療制度を理想論ではなく、現実的な目から見てくれと叫んでいる。 少し別な観点からみると、大学病院は研究・治療・教育と幾重もの役割を負わされているのがよく分かった。 そして良き研究者は良き治療医ではないと言うことも。

Posted by ブクログ

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