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日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館/小学館 |
発売年月日 | 2006/07/01 |
JAN | 9784093897310 |
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日米開戦の真実
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本書は昭和を代表する思想家大川周明氏が日米開戦から7日後に一般国民に向けて、その戦争の大義を知らしめんとしてラジオ放送したものを速記し少々の加筆を加えたものを佐藤優氏が編集書籍化したものである。 全4部で構成されており、大川氏の史説→佐藤氏の解説.補足なるものと続く。 第一部米国...
本書は昭和を代表する思想家大川周明氏が日米開戦から7日後に一般国民に向けて、その戦争の大義を知らしめんとしてラジオ放送したものを速記し少々の加筆を加えたものを佐藤優氏が編集書籍化したものである。 全4部で構成されており、大川氏の史説→佐藤氏の解説.補足なるものと続く。 第一部米国東亜侵略史において大川氏はペリー来航以来続く、米国の東亜に対する拡張主義について説く。それと日本のアジア進出の衝突については必読の価値がある。 第二部「国民は騙されていた」という虚構において佐藤氏は米国の終戦後との国民に対する対日情報戦略と戦前の対日戦争戦略について説く。 第三部の英国東亜侵略史において大川氏は英国と言う国家の気質や、東印度会社設立に始まる東亜の侵略の過程を精緻に説く。 第四部の21世紀日本への遺産において佐藤氏は普遍主義を一貫して続ける米英諸国に対して、日本国がアジアにおいてどのように振る舞うのか、その判断材料を説く。 我が国は大東亜戦争において敗北したものであり、その後一貫して親米一辺倒を続けてきた。そんな中で佐藤氏は大東亜戦の思想的、歴史的意義を説いた大川氏の米英東亜侵略史を復刻することで去勢された日本人に気概を復活させようとしたのだと思う。確かに戦争に敗北した要因については諸氏の問題があるので、それについても十分に考えねばならないことも本書では説かれている。 戦争と言うものを極単純化せしめ、日本人に二次大戦は米英中心とする連合国のデモクラシーと日独伊を中心とするファシズムの戦いとする米国の自虐史観イデオロギーから脱却することは日本人の義務であると思う。広く歴史を概観し、もって大東亜戦争の歴史的意義を自覚する必要があるとも思う。 私は身近な人、例えば友人や、兄弟に本書の一読を勧める。 現在の日本国を形づくるものは歴史である。 結局、当たり前のことであるが日本国形作りのはそこに住む人民(天皇中心とした伝統、文化を共有した人間)である、すなわち我々日本国民である。我々の精神を健全に保たぬことには国家というものは瓦解する。本書を単純な教養本と考えてはならない、孫の孫の孫の代まで日本国を継続せしめるためには我々が当事者意識をもって読み込まねばならないものである。
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序文でグッとくる。 帝国主義国として自ら植民地を獲得するか、劣等人種として欧米列強の植民地となるか二択の状況、植民地を解放するために一時的に植民地にする民族的自己欺瞞の罠。 中国という利権に参入しようとするアメリカと敵対 1941年12月開戦直後、戦争の目的と開戦に至った経緯、開...
序文でグッとくる。 帝国主義国として自ら植民地を獲得するか、劣等人種として欧米列強の植民地となるか二択の状況、植民地を解放するために一時的に植民地にする民族的自己欺瞞の罠。 中国という利権に参入しようとするアメリカと敵対 1941年12月開戦直後、戦争の目的と開戦に至った経緯、開戦の正当性を、政府による説明の試みとしてのNHKラジオ連続講演全12回 帝国主義の時代において戦争は不可避 個人に運不運があるように、国家や民族にも運不運がある。太平洋の向こう側にアメリカという、急速に発展を遂げる帝国主義国を持った日本は地政学的に運が悪かったのである。そしてアメリカの本質は現在も変化していない。しかも中国が急速に国力をつけ日本の潜在的脅威となりつつある。21世紀、日本を取り巻く環境が冷戦時代はもとより、太平洋戦争前よりも悪くなっていく可能性は十分ある。 地政学的な運の悪さをインテリジェンスによって克服した例が世界にはいくつかある。
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太平洋戦争開戦直後の大川周明のラジオ講演の筆記録『米英東亜侵略史』を佐藤優の解説付きで復刻したもの. 1章と3章がそれぞれ復刻の米国東亜侵略史,英国東亜侵略史であり,脚注がついている.ラジオ講演ということで平易に書かれているが,かといって今時のテレビ等と比べれば理路整然としてレベ...
太平洋戦争開戦直後の大川周明のラジオ講演の筆記録『米英東亜侵略史』を佐藤優の解説付きで復刻したもの. 1章と3章がそれぞれ復刻の米国東亜侵略史,英国東亜侵略史であり,脚注がついている.ラジオ講演ということで平易に書かれているが,かといって今時のテレビ等と比べれば理路整然としてレベルは高く驚異的である.また2章と4章では佐藤が補足と出版時(2006年)の日本の状況と関連を書いている. 大川周明については東京裁判のエピソードくらいしか知らなかったので興味深く読めた.自分も含めおそらく多くの戦後生まれの日本人は,第二次世界大戦について日本史の中での閉じた範囲で学習する程度であるので,アメリカやイギリスの近代外交史(アングロサクソン世界幕府史)との関連から読み解くことで歴史観が激変することになるかもしれない.ただ佐藤は復刻のための解説という立場からか大川の考えに批判的なことはほぼ書かず賞賛するにとどまっている点は多少気になる. 日本の全盛期は高度経済成長期でも株価高騰のバブル景気時でもなく昭和16年-17年の年末年始あたりなのかもしれない.
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