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日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
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日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

佐藤優【著】

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日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館/小学館
発売年月日 2006/07/01
JAN 9784093897310

日米開戦の真実

¥1,760

商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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2024/12/07

日露戦争以降、アメリカはモンロー主義から帝国主義国へ変貌し、太平洋の支配、特に中国の利権獲得に進出したので、日本と衝突するのは時間の問題であった。植民地を持つか植民地にされるかの時代で日本は自衛のために東アジアで勢力圏を作り、それを許さないアメリカに追い詰められ戦争に突入せざるを...

日露戦争以降、アメリカはモンロー主義から帝国主義国へ変貌し、太平洋の支配、特に中国の利権獲得に進出したので、日本と衝突するのは時間の問題であった。植民地を持つか植民地にされるかの時代で日本は自衛のために東アジアで勢力圏を作り、それを許さないアメリカに追い詰められ戦争に突入せざるを得なかった。 もし戦争を避けるために交渉を続けても、アメリカが引くことはなく、植民地にされるか、保護国になったかであっただろう。 日本人は真面目に西洋の抑圧からアジア諸民族を解放し、東アジア諸国が協力して西洋世界と対抗して棲み分けられる世界を作ろうとした。 その理念にも関わらず支那と戦争をした事は大きな矛盾であり反省すべきところ。 本気で東アジアが一体になる構想を中国と共有できなかったのか夢想してしまう。 国民が政府、軍部によって騙されて勝つ見込みのない戦争に追いやられたというのは、戦後になってから作られた神話。 アジア諸国を欧米の植民地支配から解放するという大義は、日本の支配欲を隠す嘘だという物語もGHQから押し付けられたもので、その呪縛からいまだに日本人は逃れられずにいる。 占領軍は鬼畜米英と叫んでいた日本人を手なづけないといけない。その時に用いた手法が誰かを悪者にでっち上げること。それがGHQがNHKラジオで51回放送した真相はこうだ!である。そこで、東條英機と軍部が国民を騙した事が話され、大本営は嘘ばかり垂れ流したとの洗脳がなされ、今でも多くの日本人が信じている。

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2022/08/16

序文でグッとくる。 帝国主義国として自ら植民地を獲得するか、劣等人種として欧米列強の植民地となるか二択の状況、植民地を解放するために一時的に植民地にする民族的自己欺瞞の罠。 中国という利権に参入しようとするアメリカと敵対 1941年12月開戦直後、戦争の目的と開戦に至った経緯、開...

序文でグッとくる。 帝国主義国として自ら植民地を獲得するか、劣等人種として欧米列強の植民地となるか二択の状況、植民地を解放するために一時的に植民地にする民族的自己欺瞞の罠。 中国という利権に参入しようとするアメリカと敵対 1941年12月開戦直後、戦争の目的と開戦に至った経緯、開戦の正当性を、政府による説明の試みとしてのNHKラジオ連続講演全12回 帝国主義の時代において戦争は不可避 個人に運不運があるように、国家や民族にも運不運がある。太平洋の向こう側にアメリカという、急速に発展を遂げる帝国主義国を持った日本は地政学的に運が悪かったのである。そしてアメリカの本質は現在も変化していない。しかも中国が急速に国力をつけ日本の潜在的脅威となりつつある。21世紀、日本を取り巻く環境が冷戦時代はもとより、太平洋戦争前よりも悪くなっていく可能性は十分ある。 地政学的な運の悪さをインテリジェンスによって克服した例が世界にはいくつかある。

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2018/01/04

太平洋戦争開戦直後の大川周明のラジオ講演の筆記録『米英東亜侵略史』を佐藤優の解説付きで復刻したもの. 1章と3章がそれぞれ復刻の米国東亜侵略史,英国東亜侵略史であり,脚注がついている.ラジオ講演ということで平易に書かれているが,かといって今時のテレビ等と比べれば理路整然としてレベ...

太平洋戦争開戦直後の大川周明のラジオ講演の筆記録『米英東亜侵略史』を佐藤優の解説付きで復刻したもの. 1章と3章がそれぞれ復刻の米国東亜侵略史,英国東亜侵略史であり,脚注がついている.ラジオ講演ということで平易に書かれているが,かといって今時のテレビ等と比べれば理路整然としてレベルは高く驚異的である.また2章と4章では佐藤が補足と出版時(2006年)の日本の状況と関連を書いている. 大川周明については東京裁判のエピソードくらいしか知らなかったので興味深く読めた.自分も含めおそらく多くの戦後生まれの日本人は,第二次世界大戦について日本史の中での閉じた範囲で学習する程度であるので,アメリカやイギリスの近代外交史(アングロサクソン世界幕府史)との関連から読み解くことで歴史観が激変することになるかもしれない.ただ佐藤は復刻のための解説という立場からか大川の考えに批判的なことはほぼ書かず賞賛するにとどまっている点は多少気になる. 日本の全盛期は高度経済成長期でも株価高騰のバブル景気時でもなく昭和16年-17年の年末年始あたりなのかもしれない.

Posted by ブクログ