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飛び道具の人類史 火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 紀伊國屋書店/紀伊國屋書店 |
発売年月日 | 2006/05/11 |
JAN | 9784314010047 |
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
ダイヤモンドの銃・病原菌・鉄の銃の部分を先史時代にまで遡り考察した本。 飛び道具とは何か。自身と距離を隔てた場所に不可逆的な変化を起こすという行為として捉えると確かにこれは思考能力と関係していると考えるのも頷ける。 それが軍事的な役割を得てからの権力者と技術者の関係というのはあ...
ダイヤモンドの銃・病原菌・鉄の銃の部分を先史時代にまで遡り考察した本。 飛び道具とは何か。自身と距離を隔てた場所に不可逆的な変化を起こすという行為として捉えると確かにこれは思考能力と関係していると考えるのも頷ける。 それが軍事的な役割を得てからの権力者と技術者の関係というのはあんまり変わらないんだなぁと。人間の愚かさというかなんというか。 情報の伝達を飛び道具として比較したら面白いなとも思った。単純な音のやり取りから、文字、振動、電気など、対象を破壊する飛び道具とは一線を画すが間違いなく近代以降の歴史を形成してきた要素だからだ。そこには矢文や狼煙、といった火と飛び道具がどこかで関わってくる。
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他の人類史の本と一線を画すような目新しさはそんなに見られないが、「飛び道具」という視点の持ち方には、読めば読むほどなるほどと思わされる。 翻訳が秀逸で、かなり読みやすかった。
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数ある人類史本のうち、投擲というタイトルに惹かれて読んでみた。 直立二足歩行、火を操る、そして投擲。 いかにして人類が地上に分布してきたかを、その進化を通して描いたわけだが、後半の近代史になるとどうも西側史観中心に描かれている。 ウェデマイヤーの「第二次世界大戦に勝者なし」によれ...
数ある人類史本のうち、投擲というタイトルに惹かれて読んでみた。 直立二足歩行、火を操る、そして投擲。 いかにして人類が地上に分布してきたかを、その進化を通して描いたわけだが、後半の近代史になるとどうも西側史観中心に描かれている。 ウェデマイヤーの「第二次世界大戦に勝者なし」によれば、アメリカ陸軍大将をもってしても、大戦後の中国や東ヨーロッパ諸国をみるに、勝利などとはいえないと断じているあたりからも、対立軸の動向には言及しておくべきだったろう。 まあ、完全な中立性などあり得ないので致し方ないが、人類史を語るのであれば些かの努力を見せるべきだったのではなかろうか。 さておき、テラフォーミングによる人為的な環境変異がもたらす破壊行為については、自分的には、盲点であった。 最近読んだ「映像研には手を出すな!」でも「小動物や昆虫の住処を奪ってしまうので刈りすぎ注意」と浅草氏が言及していたな、などと。 そういえば「柳生蓮也」(とみ新蔵・著)でも飛び道具を使わないのは突き立てた刀から伝わる命の拍動を感ずるため、と言っていた。 クロスビーは治世のための方便と一蹴するであろうが、しかし、それは宇宙へ移住するか地球にとどまるかの選択肢と考えると、ロマンが膨らむ。
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