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冷血 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2006/06/28 |
| JAN | 9784102095065 |
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冷血
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1959年11月。カンザス州西部のホルカムという小さな村で起こった一家の惨殺事件。 現実の悲劇をカポーティが5年の歳月をかけて取材し、「ノンフィクション・ノベル」という小説の形で刊行された。 惨劇が起こる直前の様子から、犯行、犯人の逃亡劇と逮捕、そして二人の犯人が極刑に処されるま...
1959年11月。カンザス州西部のホルカムという小さな村で起こった一家の惨殺事件。 現実の悲劇をカポーティが5年の歳月をかけて取材し、「ノンフィクション・ノベル」という小説の形で刊行された。 惨劇が起こる直前の様子から、犯行、犯人の逃亡劇と逮捕、そして二人の犯人が極刑に処されるまで。 被害者の家族、関係者、村人たち、そして犯人と捜査関係者の立場から、群像劇のように事件を描く。 ノンフィクションとノベルの違いというのは、物語か否かというところにある。 長年集めた膨大なインタビューや資料を客観的に配置していくというのは、ノンフィクションである。 仮に資料間に何らかの因果があったとしても、その証拠がない限りは推測でしかなく、そしてその推測は読者に委ねられる。 一方、物語には因果が明確に存在する。あるいは因果が確実に存在していると思わせる必要がある。 資料と資料を紐づけて因果を作り、そして物語として成立させるには、洞察力が必要である。 カポーティは持ち前の天才的な洞察力で、この事件を物語の形に作り上げた。ものすごい洞察力。 そして彼はその洞察力をそのまま、文章にする才能をも持ち合わせている。 彼は人間の心情を「草の竪琴」では景色を描写することで、そして「冷血」では人間そのものを描写することでその洞察力を見事に発揮している。 そしてその洞察力を駆使した物語を、特に犯人二人の上に作り上げたことがこの作品を傑作たらしめている。 この二人の物語が完璧だったからこそ、本作品のクライマックスである尋問シーン、追い詰められた心臓の音が聞こえんばかりのリアルさを生み出している。 圧倒的な洞察力で物語になったものの、しかしどこまでいってもこれは現実の事件であり、大団円のようなものは存在しない。 物語として繋がれた現実は、繋がれた関係者たちは、物語の終了とともに再び現実の人々へと戻る。 失われたものは帰ってこないし、世界は続く。その虚しさを感じさせるところまで含め、カポーティの「ノンフィクション・ノベル」という試みは大成功であったと言える。 良くも悪くも、ものすごくたくさんの人の心を動かしたと思う。 カポーティの中でも、内容が内容だけになかなか手に取れずにいた。 が、読んで納得。これはカポーティの、少なくとも長編での最高傑作。 胸は苦しい。でもそういう気持ちにさせるところも含めて。
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「犯人がみつかったら、手近な木に吊るしてしまえという声を、わたしも一度ならず耳にしました。しかし、どうぞそんなふうには思わないでください。もう済んでしまったことでもありますし、別の命をとったところで、なにが変わるというわけではありません。そのかわり、神の御心に従って、許してあげよ...
「犯人がみつかったら、手近な木に吊るしてしまえという声を、わたしも一度ならず耳にしました。しかし、どうぞそんなふうには思わないでください。もう済んでしまったことでもありますし、別の命をとったところで、なにが変わるというわけではありません。そのかわり、神の御心に従って、許してあげようではありませんか。心に恨みを抱くのは正しいことではありません。犯行に及んだ人間にしても、まったく平然と生きていくのは至難の業だということがわかるでしょう。彼の心の平穏は、神に許しを請うときにしか訪れません。それを邪魔することなく、彼が平穏を見出だすよう祈ろうではありませんか」p196〜197 ボニー・クラッターの兄、ハワード・フォックス氏。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051010 犯罪の異常性を語るとき、なぜ犯人は引き金を引いてしまったのかを考察するために生い立ちや背景を読み解くということは今でもしばしばおこなわれることだけど、カポーティの『冷血』は、被害者ファミリーがアメリカ南部のちいさな町で農場主として成功しいかに町の人々から親しまれ愛されていたかを細かく説明し、それとは対照的に犯人が犯行に及ぶまでの孤独と貧しさの中で生きてきた過程をその濃密で客観的な文章によって浮き彫りしていく。淡々と、どちらのサイドにも偏らずに。 この「ノンフィクション・ノベル」の金字塔ともいわれる『冷血』は、その内容もさることながら、著者カポーティ自身がこの著作にどうかかわってきたかという背景が、昔々に大学でカポーティの"Other Voices,Other Rooms"『遠い声、遠い部屋』について稚拙ながらウンウン唸りながら卒論を書いたわたし的にはものすごく興味深い。 『遠い声、遠い部屋』はカポーティの半自伝的な小説で、幼いときから親類を転々とさせられ大きくなってからは寄宿舎学校に入れられた、両親の温かさを知らない孤独な少年だった彼の内面をさまざまなメタファーによって描いた23歳のときの処女長編小説であり、『冷血』は晩年の最後の長編。 『遠い声、遠い部屋』のジョエルつまりカポーティ自身が、内に孤独な少年を抱えたまま中年になってから『冷血』の犯人にシンパシーを覚えるということは、ぜんぜん不自然じゃない。 映画『カポーティ』は、『冷血』にまつわる物語。彼と彼の作品と犯人との関係性がよくわかりとてもおもしろかった。 ちなみに『クリスマスの思い出』の主人公の少年もカポーティ自身だ。あの温かく優しく純粋なクリスマスを描いた作品と『冷血』が同じ作者によるものだとは、にわかには信じられない気もするけれど、やはり根底に流れるものは同じ。『クリスマスの思い出』の最後の章で感じる切なさと哀しさが、『冷血』を生み出したのだとわたしには思えてならない。 実際、おれのためには、あんたがいう神さまがしてくれたより、あるいは、これからしてくれるより、あんたのほうがずっと多くのことをしてくれた。手紙を書いてくれたり、“きみの友”と署名してくれた。誰も友だちがいなかったときにだ」(p628 ペリーから神父カリヴァンへの台詞)
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You might want to change the attitude towards the person who went though hard time in their childhood. Perry didn’t kill then. What he is ma...
You might want to change the attitude towards the person who went though hard time in their childhood. Perry didn’t kill then. What he is made of killed them.
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