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文庫版 今昔続百鬼 雲 講談社文庫
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文庫版 今昔続百鬼 雲 講談社文庫

京極夏彦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/06/14
JAN 9784062754200

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商品レビュー

4

74件のお客様レビュー

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2024/10/05

まさにスピンオフ、スピンオフとはこうでないとという内容でかなり良かった。重苦しくなくテンポよく読んでいけるが、京極夏彦好きの心はちゃんと満たしてくれる良いバランス。

Posted by ブクログ

2024/06/21

『百器徒然袋――風』の『五徳猫』に登場した沼上さん視点で語られる、多々良先生との珍道中(?)。多々良先生に関しては京極堂でにこにこと妖怪談義をしているイメージしかなかったので、沼上さんが「迷惑の国から迷惑を広めに来た 迷惑の王」などと表現するのにピンときてなかったのだが、これを読...

『百器徒然袋――風』の『五徳猫』に登場した沼上さん視点で語られる、多々良先生との珍道中(?)。多々良先生に関しては京極堂でにこにこと妖怪談義をしているイメージしかなかったので、沼上さんが「迷惑の国から迷惑を広めに来た 迷惑の王」などと表現するのにピンときてなかったのだが、これを読んでよく分かった。多々良先生、かなりぶっとんでる。 そんな多々良先生に都度都度はらを立てながらも共に旅を続ける沼上さんも、ツッコミ役の常識人と見せかけてなかなかに変人だ。センセイの高説の補足はいつも詳細でぬかりない。そして散々ケンカしながらも割れ鍋に綴じ蓋となる2人のやり取りは、なんだかんだ夫婦漫才で小気味良いのである。さらにそれ自体を面白がっている富美ちゃんの存在も、すごく良い。 事件ごとには、妖怪について考察を深めているだけなのに、毎度無意識にホームズ役になってしまう多々良先生が楽しすぎる。また、その考察と事件の合間からちらりと覗く、戦後の急開発とムラ社会との間で揺さぶられる人々が印象深い。百鬼夜行本編ではあまり触れられなかった側面なんじゃないだろうか。 4編目の『古庫裏婆』は、多々良先生・沼上さんと、中禅寺との出会いとなる噂の出羽事件の話だった。これは確かに2人共いちばん酷い目にあっている……。そしてこの事件に関わってたのが、伊庭刑事だったのか。伊庭刑事は個人的にけっこう好みなので、現役時代の描写に密かに興奮したりしたのだった。

Posted by ブクログ

2024/02/24

変わり者、本文の言葉を借りるなら、お馬鹿の妖怪珍道中。寸詰まりの菊池寛で笑ってしまった。馬鹿さ加減が突き抜け過ぎていて楽しく、民俗学的には興味深く、総じてとても面白く読めました。

Posted by ブクログ

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