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詩集 人はかつて樹だった
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房/みすず書房 |
| 発売年月日 | 2006/07/10 |
| JAN | 9784622072294 |

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商品レビュー
4.6
11件のお客様レビュー
森林あるいは山林や高原ににいますぐ飛び入りたくなるような、心におぼえのある自然への畏敬。樹のような遠慮も謙遜も確固たるわたくしも、すべて太古の人間に通じていたはずで。とても清々しい2026年初読書となった。
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読み終わって想像したのが、私を示す1本の樹。 快晴の空の下、草原に1本、ねじれながらも太く根っこをはやした樹。 この本は人間の忙しさ、ゆとりの無さに訴えかけるような本だった。情報がこの世には多すぎる。 もっと空白の言葉を楽しむ。言葉や学ぶことを楽しむ。どーんと樹に身を任せる。...
読み終わって想像したのが、私を示す1本の樹。 快晴の空の下、草原に1本、ねじれながらも太く根っこをはやした樹。 この本は人間の忙しさ、ゆとりの無さに訴えかけるような本だった。情報がこの世には多すぎる。 もっと空白の言葉を楽しむ。言葉や学ぶことを楽しむ。どーんと樹に身を任せる。キラキラ笑って影には眩しすぎるぐらいに輝いて。 時には風や雨や嵐。そこを乗越えてきた今の自分。それが1本の樹だ。誇らしく胸にいだいて、辛い時は樹を思い出す。ありのままでいれるように。 そんな想像の世界にこの本は連れてってくれた。
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タイトルに惹かれて。あとがきの”人はかつて樹だった。だが、今日はもはや、人は根のない木か、伐られた木か、さもなければ流木のような存在でしかなくなっているのではないだろうか。”という言葉が印象に残った。長田弘の詩や言葉は静かに、けれどはっきりと問いかけてくるものが多く、読むたびにい...
タイトルに惹かれて。あとがきの”人はかつて樹だった。だが、今日はもはや、人は根のない木か、伐られた木か、さもなければ流木のような存在でしかなくなっているのではないだろうか。”という言葉が印象に残った。長田弘の詩や言葉は静かに、けれどはっきりと問いかけてくるものが多く、読むたびにいまの自分を見つめ直すことができる。収められている二十一篇の中で一番好きだった詩は下記。 地球という星の上で 朝の、光。 窓の外の、静けさ。 おはよう。一日の最初の、ことば。 ゆっくりとゆっくりと、目覚めてくるもの。 熱い一杯の、カプチーノ。 やわらかな午前の、陽差し。 遠く移ってゆく季節の、気配。 花に、水。 眠っている、猫。 正午のとても短い、影。 窓のカーテンを揺らす、微風。 〈わたし〉の椅子。〈わたし〉の机。 忘れられた価値を思いだす、本。 龍やかいじゅうたちの、絵本。 パンの神の午後の、音楽。 樹上の鳥の鋭い、声。 高い、青い、空。 沈む陽の、箭。 すべて昏れてゆくまでの、一刻。 夜のための小さな、明かり。 月下の仄かな、闇。 住まうとは幸福な一日を追求することだと 〈わたし〉は思う。〈あなた〉は?
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