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善の研究 講談社学術文庫
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善の研究 講談社学術文庫

西田幾多郎(著者), 小坂国継

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/09/10
JAN 9784061597815

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善の研究

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商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 哲学入門書
  • 解説付き
  • 深い思索の旅
  • 日本思想と西洋対決
  • 難解な用語の平易化
  • 心の真実探求
  • 代表的哲学者の思想
  • 読者の思考進化
  • 宗教と善の関係
  • 丁寧な注釈と解説

本書は、日本最初の本格的な哲学書である西田幾多郎の『善の研究』を、丁寧な注釈と解説を通じて理解しやすくした作品です。難解な哲学用語や論理をわかりやすく説明し、各章の論旨を明確にすることで、読者は深い思索の旅を体験できます。特に、純粋経験や実在、善、宗教といったテーマを通じて、思考が進化し、不可逆的な変化をもたらす感覚を味わえるでしょう。著者の解説は西田の思想をしっかりと捉え、当時の哲学的背景も解説しているため、読者はより豊かな理解を得ることができます。全体を通して、哲学の難しさを感じさせず、むしろ新しい視点を提供してくれる一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/07/29

 私たちは物事を分析的に見るための眼を持っていて、現代では、さまざまな「よいこと」が言葉となって表されるようになりました。葛飾北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、画面構成の上で美しいとされる黄金比に当てはまります。坂本龍一の音楽は、ペンタトニックなメロディが非ペンタトニックな...

 私たちは物事を分析的に見るための眼を持っていて、現代では、さまざまな「よいこと」が言葉となって表されるようになりました。葛飾北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、画面構成の上で美しいとされる黄金比に当てはまります。坂本龍一の音楽は、ペンタトニックなメロディが非ペンタトニックなベース音の上に乗ることで、コード的でも、モード的でもないような響きを演出しています。  分析によって人類は、物事や現象の重要な要素を抽出し、再構築する営みができるようになりました。近年「言語化」という単語をよく目にするようになったのも、分析的な視線を持ち、再現性を高めていくことが強く求められている社会にあってこそのものでしょう。再現性は科学の根幹です。理屈は人類を大きく発展させ、東京にはビルが乱立しています。理屈と結びついた技術は、次々と進化していきます。  それでは、葛飾北斎や坂本龍一の美しさは研究を重ねられ、同じほど人の胸を打つような体験が量産されるようなことがあるのでしょうか?  この問いにひとつの目印を与えてくれるのが、西田幾多郎の『善の研究』です。  この本の中で、西田は「純粋経験」という概念を差し出しています。純粋経験は「思考や反省が加わる前の、経験そのものの状態」であるとされています。そこでは、主体と客体は区別を失い(主客未分)、完全に没頭した状態になります。理性によって整理される以前に、確かに我々の経験は存在し、そこに我々の認識の出発点がある。そしてその先に、分析や思考は存在しています。  作品の美しさは分析できます。しかし、その分析はすでに美を経験したあとになされるものであり、美を経験することそのものを置き換えることはできません。西田は、その経験こそが認識の出発点であると考えました。ヒナゲシを阿片の仲間と分類することも、その成分を分析することも重要です。しかし、花を前にして見入ってしまう経験そのものは、そうした分析に先立っています。『善の研究』は、その経験の意味をあらためて考えさせてくれる一冊なのです。 (ラーニング・アドバイザー/物理 MIKUNI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら  https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/book/1284418 

Posted by ブクログ

2026/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「成瀬は天下を取りにいく」で成瀬が読んでいたので、読んでみることにした。 「純粋経験」や「自我の統一」といった概念が、一度読んだだけでは完全に理解することが難しく、本文だけでなく解説部分を中心に読み進めた。 その中でも印象に残ったのは、「自分」という存在が固定されたものではなく、経験や意識の流れによって成り立っているという考え方である。 普段は「自分」を一つの変わらない存在として捉えがちだけど、それが常に変化し続けるものだと考えると、自分自身の見方や他者との関係の捉え方も大きく変わるのではないかと感じた。 また、「純粋経験」という考え方からは、物事を言葉や理屈で理解するだけでなく、実際の体験そのものを大切にする視点の重要性を学んだ。これは日常生活においても、先入観にとらわれず物事を捉える姿勢につながると思う。 一度読んだだけでは十分に理解できなかったが、哲学書は繰り返し読むことで理解が深まるとネットに書いてあったので、今後改めて読み直し、自分なりの解釈を深めていきたい。そして、物事をすぐに言葉で判断するのではなく、まずは自分の経験として受け止める姿勢を意識していきたい。

Posted by ブクログ

2024/01/03

約2ヶ月掛けて本編を読み終えた。 途中で挫折しかけつつも、読むとハッとしたり力が湧いてきたりと、なんだか旅をしているような読書だなと思いながら来た。体験の連続のようだった。 "純粋経験"の第1編は、難解ではあったけど予習の甲斐もあってスラスラっと。 (講談社...

約2ヶ月掛けて本編を読み終えた。 途中で挫折しかけつつも、読むとハッとしたり力が湧いてきたりと、なんだか旅をしているような読書だなと思いながら来た。体験の連続のようだった。 "純粋経験"の第1編は、難解ではあったけど予習の甲斐もあってスラスラっと。 (講談社現代新書100や100分de名著テキスト等) 第2編の"実在"で大いに躓き、混乱。 第3編の"善"で、ここまでの理解が繋がっていった。 第4編の"宗教"では何度もハッとさせて貰った。 読書に限らず、経験は不可逆的な変化をもたらすと誰かが言っていた気がするけど この本の通読は、正しく不可逆的な変化をもたらした感じがする。 何かを経験するということについて、主客未分の状態に視点をもってしまった。そしてそれに対する論理的な理解の限界も。 読み切れて良かった。何かが沁み込んだ良い旅路だった。 補論はこれから。

Posted by ブクログ

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