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グラン・ヴァカンス 廃園の天使 1 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
| 発売年月日 | 2006/09/30 |
| JAN | 9784150308612 |

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商品レビュー
4.3
74件のお客様レビュー
残酷描写といえば…で、再読。 初めて読んだ飛浩隆作品がこれでした。 デジタル世界に構築された仮想リゾート。今では当たり前にイメージできる娯楽のありかたが、2002年の刊行時に既に詳細に描き出されている、ばかりか、もう行き着くところまでいってしまっている。 そこでやれることは(悪...
残酷描写といえば…で、再読。 初めて読んだ飛浩隆作品がこれでした。 デジタル世界に構築された仮想リゾート。今では当たり前にイメージできる娯楽のありかたが、2002年の刊行時に既に詳細に描き出されている、ばかりか、もう行き着くところまでいってしまっている。 そこでやれることは(悪い意味で)やりつくし、あげくサービス自体が崩壊。AIたちが呼ぶところの「大断絶」によって現実世界からのゲストが途絶え、放棄されて、すでに一千年が経っている。凡人の想像の2歩先を行く物語のはじまり。 とにかく何もかもが美しい。 見捨てられたリゾートで、自律するAIたちが生きている。清らかさの裏で倫理の壊れたリゾートの風景。響きのきれいなフランス名のAIキャラクターたち、その個性と関係性。ちょっと古くさい台詞回しすら、かれらのロールにあてがわれたプロンプトがそうさせていると思えてくる。 硝視体が見せるあざやかなエフェクト、ピクセル単位までこまやかに描き出される五感。姿も武器も異なる敵たちと、万華鏡のように変化する戦いのバリエーション。全体にまぶされたフェティッシュで猥褻なにおい。 ストーリーが展開するごとに世界の深度が増し、絶望の種類まで変わっていく。違う世界を覗かせながら、すべてが見えそうで見えないもどかしさ。 それを描き出す言葉と文章のなにもかも、残酷描写までもが美しい。 そして、あまりの残酷に心を痛めながらも、これはすべてAIたちの話で現実ではないんだという意識が、つねに、うっすらとある。その逃げ道にすがって読み進めている自分の薄情さを自覚する、その罪悪感まで計算済みで作品に絡め取られている心地がする。 2002年に初版刊行。私が読んだのは、電子書籍版の刊行が2013年だったようなので、少なくともそこ以降です。 2002年の時代感覚の中でこれを読んでみたかったなぁ。9.11とFFXの翌年。まだYouTubeもtwitterもなかった頃に、これ。 どれだけの衝撃だっただろう…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
穏やかで優しい海辺の田舎町の何気ない一日の風景、心安らぐ平凡な日常のシーンから物語が始まる。 ただ、最初からシミュレーション内の世界であり登場人物達がAIであることを隠そうとしないためであろうか、のどかだがどこか不思議な雰囲気の導入だとも感じた。 『1000年』という時間が比喩ではなく何度も文中に現れる。 このAIたちに対しては、世界や時間・過去に対する認識や内面が揺れ動く様で人間のようだと感じる一方で、1000年間を(正気のまま)少年であり続けられることやそれだけの長時間を共に過ごしたヒトを失った際の反応など、狂ってしまわない点に「やはり人間とは違うモノだ」と感じる、相反する感想が入れ子になっていた。人間としか思えないような優しく”人間味”のあるキャラクター達に感情移入や思い入れが生じるが、それが間違っていると心の隅で引っかかっているような妙な気分で読み進めていた。 序盤は「正統なSF作品だ」という感想だったが、中盤では巧みな恐怖演出とAI達の恐れが文章から良く感じられ「これはパニックホラーだ!」という印象を抱いた。終盤の世界観が完全に崩壊していく様や通常の動きを越えていくキャラクター達の様子はファンタジーのようでもある。 これは描写が克明で写実的であるためだろうか。 最終盤のジュールがジュリーに追いつくあたりのシーンが特に印象に残っているが、綺麗なシーンは音(無音・静寂)まで感じられそうだと思った。 逆に中盤からの残虐なシーンはAI達の最期があまりにグロい。緻密で鮮やかな描写も相まって著者の暗い性癖を反映しているのではないかと思えるほどだった。思い入れのあったAI達を次々に虐殺された怒り(?)から、「コレを人間で描写することに抵抗があったから作品の世界観を仮想空間とし、キャラクターをヒトのアバターではないAIにしたのではないか」と勘繰ってしまった。 最終章は、今までのエピソードが伏線のように別の側面を持っていたり、グラスアイやドリフトグラスの謎が明かされていく。 外の世界や大途絶の事、天使についてのようなAI達の世界の“外”のことはわからないが、それでも、それはそれとしてスッキリとした終わりかただと感じた。
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会員制仮想リゾート数値海岸の一区画、夏の区会 南欧の不便な港町、そこはゲストが1000年もの間訪れなかった 永遠に続く、平穏な日々をAIたちは送っていたのだが…ある日謎の存在「蜘蛛」の大群が全てを消し始める…というお話 まず何より文章が美しい 主人公、ジュールが夏の朝に海へ向かっ...
会員制仮想リゾート数値海岸の一区画、夏の区会 南欧の不便な港町、そこはゲストが1000年もの間訪れなかった 永遠に続く、平穏な日々をAIたちは送っていたのだが…ある日謎の存在「蜘蛛」の大群が全てを消し始める…というお話 まず何より文章が美しい 主人公、ジュールが夏の朝に海へ向かってかけて行く描写は今や忘れてしまっていた夏休みの日の朝そのもの あの爽やかな空気感、今日は何をしようかという高揚感を素晴らしく表しています 「蜘蛛」との戦闘描写も迫力満点 AI達の奮戦ぶり、そして死に様は残酷なまでに美しい エロ描写、グロ描写は詳細でどこか美しくて、儚げで、残酷で あとがきに「清新であること、残酷であること、美しくあることだけは心がけたつもりだ」とありましたがまさにその通りでした この本を読んだ時に図書館の奥で眠っていた埃のかかった分厚い古いハードカバーの洋書のような印象を受けました 人の目に触れなくなってしまった物語の登場人物はどうなってしまうのだろう?という問いもこの話はもたらしてくれます 読む前ならば、彼らの前日譚が繰り返されているのか 途中で投げ出したのならば、その瞬間が永遠に続くのか 読み終わっても、物語は続いていくのか 悲劇は僕が読んでしまったから起こったのではないか? そう思いながら作品に触れました グラン•ヴァカンス、廃園の天使シリーズは多くの謎を残して終わりました 続編が刊行済みが一冊、連載中が一作あるそうなので追いかけてみようと思います!
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