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イラクサ 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2006/03/30 |
| JAN | 9784105900533 |
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イラクサ
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イラクサ
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商品レビュー
3.6
41件のお客様レビュー
●2026年3月8日、飯田橋での食品インタビューに参加するまえに寄った。神楽坂駅近くの書店「かもめブックス」にあった。 イラクサって聞いたことある植物名だなと思い、チェックした。帯に「ノーベル文学賞受賞」と書いてある。
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アリス・マンロー3冊目。 今回は、アリス・マンローのおもしろさが自分の中で形になった気がしました。 世の中に、それも身近に、自分の目には見えないけれど、他の人が知っている事実があり、それがもとで発生している何かがある…そういうことを書いているというのがひとつ。 育った生活環境...
アリス・マンロー3冊目。 今回は、アリス・マンローのおもしろさが自分の中で形になった気がしました。 世の中に、それも身近に、自分の目には見えないけれど、他の人が知っている事実があり、それがもとで発生している何かがある…そういうことを書いているというのがひとつ。 育った生活環境(経済的、文化的、知識的)のレベルが違う2人は、初め互いの違いを新鮮に思い、強く惹かれ合うが、綻ぶと速い…それを秘めたまま続く結婚生活…のようなことを書いている。 読んでいて、心がざわつく。でも、こういうことは確かにある、とか、こういうことはありそうだとか、全くの作り話だから、と流せない説得力があるのでした。 映画化された「クマが山を越えてきた」タイトルの意味するところが分からず残念。でも、良い悪いではないエンディングに、やはり心を揺さぶられるのでした。 たぶん映画は観なさそう。映画化したい、と思った気もちには共感できても、自分の中にできたイメージとは合致しないな、と思うので。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
秀作揃いの短編集。 そのほとんどが40~50ページ前後だが、数十年の幅で人生を描いていたり、あるいは若いころの思い出を歳を重ねてから振り返ったりする作品が多い。 あのとき、あんなことをしなければよかった。 あのとき、こうしてあげればよかった。 過ぎてしまったことだけど、あの人がその後どう生きているのか気になる。 本気で心配しているというほどでもないけれど、ずっと心に引っかかっている。 そのような後悔や永続的な不安感を抱える人がいる。 そうかと思えば、一度きりの良き思い出を大切に守り続けている人もいる。 長い時間軸で読むと、より深く楽しめる1冊だと思う。 ■「イラクサ」 少女のころに好意を寄せていた少年と数十年ぶりに再会する話。 いま現在付き合いのある人にはなかなか話せない悩みごとや後悔を、久しぶりにあった旧友に話せてしまう。そういう経験は自分にもある。 長いブランクを経ても、一気に距離を縮めていける感覚も理解できる。 そうした独特の距離感がありつつも、最後の一歩までは踏み込めないもどかしさが伝わってきた。 お互いに自分の人生は自分だけの人生ではなくなっているから、急速に距離を縮めることはできても、距離をゼロにするのは容易ではない。 ■「ポスト・アンド・ビーム」 個人的に最も印象に残っている作品。 自分を頼ってきた人に対して、冷たくあしらってしまったことや、気遣いが足りなかったなと思ったことは何度もある。 とっさに機転が利くタイプではないので、たぶん自分はこれから先も同じことを繰り返すだろう。 あとになってから、あのときもっと相談にのってあげればよかったと後悔したり、自分が冷たくしたことで最悪の事態になってしまうのではないかと怖くなったりする。 あるいは人間関係においても、続けるべき関係を断ち切ってしまったり、発展させてはいけない関係を発展させてしまったりすることもある。 それらはほんの紙一重の差や偶然の積み重なりによって、実現したりしなかったりする。 そんなときは神に祈るしかない。 自分は無宗教だが、どうしようもなく困ったときは、この作品の主人公のように祈ったり、あるいは神と取り引きをしたりする。 心を改めますのでなんとか最悪の事態にならないようお守りください、と。 たいていはこちらの思い過ごしで、それらの不安は杞憂に終わることが多い。少なくとも表面上は最悪の事態には陥らない。 そして、一段落したあとにそのときの後悔や焦燥感、取り引きの内容を忘れてしまうところも、この主人公と同じだ。 そういう経験をこの作品を読んで思い出した。 ■「なぐさめ」 この短編集の中では、あまり「美しい作品」とはいえないかもしれないが、いままで読んだことのないテーマだったので面白かった。 ある日、妻ニナが帰宅すると夫ルイスが服毒自殺していた。 自殺に関する段取りについては、既にふたりで話をつけていた。 生物の教師であるルイスは宗教が嫌いで、神による天地創造も否定する立場だ。 しかも、ただ心の中で思うだけではない。授業中に敬虔なクリスチャンの生徒が進化論の話を妨害してきたら、汚い言葉を投げつけ、ムキになって創造説を否定する。ルイスは宗教と科学の間でうまく折り合いをつけることができない。 その結果、彼は保護者からも非難を浴び、校長に呼び出されて面談させられることになる。やがて地元新聞にもルイスを批判する投書が載り、紙上で論争が激化する。 ルイスはその時期に健康上の問題を抱えていたこともあり、退職する。 ここから先は遺された妻ニナの物語だ。 生前にルイスと対立し、結果的に退職に追い込んだ人々に対して、彼の死後にどう向き合うか。 きれいにまとめることもできたたろう。 夫が亡くなったあと、お互いに赦し合い、良い思い出だけを語り合うことも可能だった。キリスト教らしい赦しの物語としてきれいにまとめることもできた。 しかし、妻はそうしなかった。 一般的には、彼女のとった行動や言動はとても非常識なのだと思う。 にもかかわらず、読んでいてとても痛快でスカッとしてしまった。 ■その他 「クマが山を越えてきた」もよかった。 最後のセリフはどう解釈すればいいのか。余韻を残す終わり方だった。 映画化されているようなので、いつか観てみたい。
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