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ギリシア悲劇(2) ソポクレス ちくま文庫
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ギリシア悲劇(2) ソポクレス ちくま文庫

ソポクレス【著】, 松平千秋【訳者代表】

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ギリシア悲劇(2) ソポクレス ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介 内容:アイアス 風間喜代三訳. トラキスの女たち 大竹敏雄訳. アンティゴネ 呉茂一訳. エレクトラ 松平千秋訳. オイディプス王 高津春繁訳. ピロクテテス 久保正彰訳. コロノスのオイディプス 高津春繁訳
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 1986/01/01
JAN 9784480020123

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2024/03/23

[図書館] 読了:2024/3/23 図書館の新刊コーナーで。 エレクトラってあの(ジョン・コリアの絵画の)クリュタイムネストラの娘だったのか。母殺しをしたのは弟のオレステスなのにエレクトラ・コンプレックスになってしまうのね。 オイディプスの悲劇はあらすじは知っていたがこう...

[図書館] 読了:2024/3/23 図書館の新刊コーナーで。 エレクトラってあの(ジョン・コリアの絵画の)クリュタイムネストラの娘だったのか。母殺しをしたのは弟のオレステスなのにエレクトラ・コンプレックスになってしまうのね。 オイディプスの悲劇はあらすじは知っていたがこうして劇そのものを読むのは初めて。 オイディプスが羊飼いの証言からライオス王の子だと知れるまでの流れは当然のことながら劇的だ。 あの有名な台詞 「おお、光よ、これがお前の見おさめだ。生まれるべきでない人から生まれ、交わってはならぬ人と枕を交わし、害すべきでない人の血を流したこのおれの!」

Posted by ブクログ

2017/05/01

西洋の文学・哲学を理解するためには、ギリシア哲学・文学と聖書(あとシェークスピア?)を読んでなきゃ話しにならない、と思うのだが、なかなか重い腰があがらない。 が、「オイディプス王」は、心理学的には、エディプスコンプレックスの語源で、ミシェル・フーコーがコレージュ・ド・フランスの...

西洋の文学・哲学を理解するためには、ギリシア哲学・文学と聖書(あとシェークスピア?)を読んでなきゃ話しにならない、と思うのだが、なかなか重い腰があがらない。 が、「オイディプス王」は、心理学的には、エディプスコンプレックスの語源で、ミシェル・フーコーがコレージュ・ド・フランスの講義で、何度も分析しているし、「アンティゴネ」も、ジュディス・バトラーが分析しているみたいなコンテクストで、ついにソポクレスを読むことに。 とりあえずは、「アンティゴネ」「オイディプス王」「コロノスのオイディプス」のオイディプス3部作(?)を読む。 物語の時系列的には、「オイディプス王」「コロノスのオイディプス」「アンティゴネ」の順番だが、書かれた順番に従って、「アンティゴネ」から読み始めた。 そもそも、時系列的に最後の話しが最初に書かれるということがどうして可能かというと、ギリシア人にとっては、この話しは、すでにおなじみの題材で、それをどう表現するかということが課題であったんだろうということですね。 有名なオイディプスがスフィンクスの謎をとくというシーンは、戯曲のなかではでてこない。そんなのは、みんな知っているという前提で、前置きなしに、いきなり劇が核心部分からスタートする。 それだけ、劇的な緊張が凝縮されたすごい作品群です。 「これでもかっ」というほど、不幸が重なる悲劇の世界。最後は、みんな死んじゃう、とか。王が1人のこって、死ぬよりつらい孤独に陥るとか。 神は、人間にどこまで試練を与えるのか、という不条理。 とても決定論的で、人がなんか運命を変えようとしても、結局、運命からは逃げることはできない。 そして、自分の不幸な運命を知りつつ、その運命をしっかりと生き切る、というか死に切る人たち。 こういうのを「運命愛」というのかな? 「コロノスのオイディプス」は、ソポクレスの晩年の作品で、相変わらずの悲劇なのだが、人間と厳しい運命を与えた神との和解が最後にやってきて、一定の救いがある。 読む順番として、「コロノス」を最後に持ってきてよかった。

Posted by ブクログ

2015/11/03

収録作どれもが全て素晴らしい。失われた劇が本当に惜しい。人とその人ゆえの親子の情、過ちなどの行動は誰しもどこかは納得すると思う。神々の下す残酷な仕打ちはむごく感じた。『アンティゴネ』『エレクトラ』『オイディプス王』が特に良かった。

Posted by ブクログ

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