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河馬に噛まれる 講談社文庫
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河馬に噛まれる 講談社文庫

大江健三郎【著】

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河馬に噛まれる 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/05/15
JAN 9784062753920

河馬に噛まれる

¥605

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2022/09/15

実は同作者の中でもトップクラスに好きな作品。 中期?と言えるこの頃のオーケンは物語の滑稽さも文の癖もピークである。 にも関わらず、読了後に心を洗われた感覚になる。 全くらしくない川端康成賞を受賞しているが、表題作含め粒揃いの短編集であることは間違い無い。

Posted by ブクログ

2016/07/12

生きていく上で貫くこと、貫きながらにしても、変わっていく視座によって変化がもたらされるその見え方。自分なりに生きる、ということ自体が抱えているテーマを、過激派の事件という事象で扱った本。 思想の転換を乗り越えて生きるのか否か、といったあたり、のちの「宙返り」にもつがるポイントとし...

生きていく上で貫くこと、貫きながらにしても、変わっていく視座によって変化がもたらされるその見え方。自分なりに生きる、ということ自体が抱えているテーマを、過激派の事件という事象で扱った本。 思想の転換を乗り越えて生きるのか否か、といったあたり、のちの「宙返り」にもつがるポイントとして大江的重要テーマの提示がされています。

Posted by ブクログ

2013/09/24

奇妙なタイトルなのだが、物語は日本人青年がウガンダで河馬に噛まれ、大けがをしたという新聞記事を読んだところから始まる。彼は、実は1971年の「連合赤軍事件」に関わりがあった。小説は1983年11月から1985年10月まで、いくつかの雑誌に断続的に発表された連作短編集の形をとるが、...

奇妙なタイトルなのだが、物語は日本人青年がウガンダで河馬に噛まれ、大けがをしたという新聞記事を読んだところから始まる。彼は、実は1971年の「連合赤軍事件」に関わりがあった。小説は1983年11月から1985年10月まで、いくつかの雑誌に断続的に発表された連作短編集の形をとるが、「連合赤軍」を1つの核としながら、この2年間の大江自身の日常とフィクションとが絡み合い、混じり合ったまま語られていく。この時期の大江文学を読むと、不特定多数の読者にというより、ある程度限定された層に語りかけているとしか思えない。

Posted by ブクログ

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