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雨月物語 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 1997/10/09 |
| JAN | 9784480083777 |

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雨月物語
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商品レビュー
4.2
16件のお客様レビュー
古本。 中々読了できずにいたのだが、改めて最初から再読。 上田秋成は江戸時代中期〜後期に活躍した国文学者•歌人•読本作者として著名。5歳の時に天然痘にかかり、それが原因で両手の指が不自由になったが、この時代の不知の病からともかくも治ったのは、お稲荷さんのご加護によるものだと一家...
古本。 中々読了できずにいたのだが、改めて最初から再読。 上田秋成は江戸時代中期〜後期に活躍した国文学者•歌人•読本作者として著名。5歳の時に天然痘にかかり、それが原因で両手の指が不自由になったが、この時代の不知の病からともかくも治ったのは、お稲荷さんのご加護によるものだと一家揃って信じると言う雰囲気の中で育ったことも、この怪異小説に至るバックグラウンドになったのではないか。 全5巻、9篇の構成で、異界との交わりを表す内容の中にも、江戸時代の国文学者であるだけあって孝や忠を重んじる時代背景を感じる。 •白峯 日本史上最大級の怨霊として知られる崇徳天皇(後に上皇)。西行が、讃岐にある崇徳院の陵墓、白峯陵に参拝したおりに亡霊として現れる上皇と論争する。さすが国学者だけあって、保元の乱の顛末などをよく知っていることが分かる。 •菊花の約(きつかのちぎり) 契りを交わした義兄弟との再会の約束を守るため、約束の日の夜、自刃した男が幽霊となって遠くから魂を移動させて現れる。典型的な忠義物語だろう。 •浅茅(あさぢ)が宿 一旗挙げるため美しい妻と別れて故郷を立ち京に行った男が、久々に故郷に帰ろうとするが盗賊にあう。そして7年後、ようやく帰ることが出来たが、家はボロボロ。しかし垢にまみれた妻とは再会できる。妻は操を守り夫の帰りを待ち続けたと言う。男はその晩は疲れて寝入ってしまうが、翌朝何もないところで寝ていたことに気づく。そう、妻は幽霊として待っていたのだった。 夫婦の絆を表す美談だ。これも儒教的なのかもしれない。 •吉備津の釜 浮気狂いの夫に裏切られた妻が、夫を祟り殺す。よくある女性の執念的をモチーフにした物語は、江戸時代でも定番だったのかな。 日本の昔話や耳なし芳一にも通じると感じた。 •蛇性の婬 男が蛇の化身である美しい女と侍女につきまとわれるが、最後は道成寺の僧侶に退治される。 道成寺、蛇女と言えば、安珍・清姫伝説を想起させるが、こちらの物語は今昔物語には少なくとも書かれているので、秋成はそれをもとにしたのかもしれない。 因みに安珍・清姫伝説で、蛇女の清姫から逃げるため道成寺(紀州)の釣鐘に隠れた安珍だったが、清姫の吐く炎により焼き殺されている。その後秀吉の時代に京都の妙満寺に移され、毎年春には清姫の霊を慰めるため鐘供養が行われているそうだ。 どこまでがリアルなのか分からないところが、面白い。 その他、夢応の鯉魚、仏法僧、青頭巾、貧福論。
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中国や日本の古典から題材を得た江戸時代の短編小説集。「雨月」に「物語」ときて、てっきりハーレクイン的な(あるいは『源氏物語』的な)ロマンスものだと思っていたけれど、本当は怪奇的で幻夢的な「雨」であり「月」だった。流麗な文章なので、原文でも十分に美しくダイナミックな情景が浮かび上が...
中国や日本の古典から題材を得た江戸時代の短編小説集。「雨月」に「物語」ときて、てっきりハーレクイン的な(あるいは『源氏物語』的な)ロマンスものだと思っていたけれど、本当は怪奇的で幻夢的な「雨」であり「月」だった。流麗な文章なので、原文でも十分に美しくダイナミックな情景が浮かび上がってくる。
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上田秋成の雨月物語を村上春樹の本で紹介されていたので読んでみた。 雨が降る日、もしくは月夜の日に幽霊や鬼などの怪談話が繰り広げられる内容である。 作者の上田秋成が怪談話という物語に乗せて、自分が思っている思いや考えを伝えているところが特徴的。 上田秋成の仕事は「町人」。江戸時代...
上田秋成の雨月物語を村上春樹の本で紹介されていたので読んでみた。 雨が降る日、もしくは月夜の日に幽霊や鬼などの怪談話が繰り広げられる内容である。 作者の上田秋成が怪談話という物語に乗せて、自分が思っている思いや考えを伝えているところが特徴的。 上田秋成の仕事は「町人」。江戸時代の職人、商人のことを「町人」というらしい。「貧福論」という章では、町人の上田秋成らしさが一番出ていた気がする。 現在の貧富は前世の行いによって決まるというのだから、もし前世の行いが良くて現在で富んでいるのであれば、現在も行いが良くなるはずだ でも、実際には10人に8人は富を守るべく悪行をしている。 一方で貧しい人は前世で悪い事をしていたから貧しいとしても、昼も夜も一所懸命に働いている人もいて、それは善行だと言える。 では、結局貧富を分けるものは何なのか?とお金に(お金の神様や仏様ではないと本人がいう)問うのである。 お金はこう答える。 「私は人間のことは、金ゆえによくわからん。でも、1つ言えることはお金をどうやって使うのか?というのは、前世で良い行ったかどうかとかは関係ないという事だ。 どんなにお金を持っていても使い方を間違えれば、水のように高いところから低いところに一気に流れ出てしまう お金を持っている・持っていないというのは技術の話であり、技術があるものはお金を集め、下手な人は集められない。 時の運を得たものが倹約し、節約して良く働けば自然と家は栄えていく。そこに徳があるとか、無いとかは関係ない。別の道理なのだ」 この文章は商人でもあった上田秋成だからこそかけた文章であるし、きっと書きたかった文章なのだと思う。 「良いことをすればお金が溜まる」 というのは人としての道を示す上では正しいかもしれない。実際、良い事をしてお金が溜まる世の中の方は、悪事でお金が溜まる世の中になるよりも社会的には良いからである。 しかし、実際お金の立場からすれば、「集まる所に集まるだけ」というシンプルな話なのだ。 そして、集まるような技術を身につけているかどうかがポイントだというのも、また事実だ。 大金を稼いだプロ野球選手が破産をした話があるように、どんなにお金を持っても使い方を間違えると破産の方向へ突き進む。 「時(時代)」を読んでお金を稼ぎ、それを上手く運用していったもの(貯金ももちろん含まれるし、節約も含まれる)がお金持ちになるのだという事を江戸時代に言っているのだから面白い 昔も今も、色々な話が出てくるけれど、本質は同じなんだとしみじみと感じた
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