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雨月物語 ちくま学芸文庫
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雨月物語 ちくま学芸文庫

上田秋成【著】, 高田衛, 稲田篤信【校注】

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雨月物語 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 1997/10/09
JAN 9784480083777

雨月物語

¥1,540

商品レビュー

4.2

15件のお客様レビュー

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2022/04/14

中国や日本の古典から題材を得た江戸時代の短編小説集。「雨月」に「物語」ときて、てっきりハーレクイン的な(あるいは『源氏物語』的な)ロマンスものだと思っていたけれど、本当は怪奇的で幻夢的な「雨」であり「月」だった。流麗な文章なので、原文でも十分に美しくダイナミックな情景が浮かび上が...

中国や日本の古典から題材を得た江戸時代の短編小説集。「雨月」に「物語」ときて、てっきりハーレクイン的な(あるいは『源氏物語』的な)ロマンスものだと思っていたけれど、本当は怪奇的で幻夢的な「雨」であり「月」だった。流麗な文章なので、原文でも十分に美しくダイナミックな情景が浮かび上がってくる。

Posted by ブクログ

2020/08/10

上田秋成の雨月物語を村上春樹の本で紹介されていたので読んでみた。 雨が降る日、もしくは月夜の日に幽霊や鬼などの怪談話が繰り広げられる内容である。 作者の上田秋成が怪談話という物語に乗せて、自分が思っている思いや考えを伝えているところが特徴的。 上田秋成の仕事は「町人」。江戸時代...

上田秋成の雨月物語を村上春樹の本で紹介されていたので読んでみた。 雨が降る日、もしくは月夜の日に幽霊や鬼などの怪談話が繰り広げられる内容である。 作者の上田秋成が怪談話という物語に乗せて、自分が思っている思いや考えを伝えているところが特徴的。 上田秋成の仕事は「町人」。江戸時代の職人、商人のことを「町人」というらしい。「貧福論」という章では、町人の上田秋成らしさが一番出ていた気がする。 現在の貧富は前世の行いによって決まるというのだから、もし前世の行いが良くて現在で富んでいるのであれば、現在も行いが良くなるはずだ でも、実際には10人に8人は富を守るべく悪行をしている。 一方で貧しい人は前世で悪い事をしていたから貧しいとしても、昼も夜も一所懸命に働いている人もいて、それは善行だと言える。 では、結局貧富を分けるものは何なのか?とお金に(お金の神様や仏様ではないと本人がいう)問うのである。 お金はこう答える。 「私は人間のことは、金ゆえによくわからん。でも、1つ言えることはお金をどうやって使うのか?というのは、前世で良い行ったかどうかとかは関係ないという事だ。 どんなにお金を持っていても使い方を間違えれば、水のように高いところから低いところに一気に流れ出てしまう お金を持っている・持っていないというのは技術の話であり、技術があるものはお金を集め、下手な人は集められない。 時の運を得たものが倹約し、節約して良く働けば自然と家は栄えていく。そこに徳があるとか、無いとかは関係ない。別の道理なのだ」 この文章は商人でもあった上田秋成だからこそかけた文章であるし、きっと書きたかった文章なのだと思う。 「良いことをすればお金が溜まる」 というのは人としての道を示す上では正しいかもしれない。実際、良い事をしてお金が溜まる世の中の方は、悪事でお金が溜まる世の中になるよりも社会的には良いからである。 しかし、実際お金の立場からすれば、「集まる所に集まるだけ」というシンプルな話なのだ。 そして、集まるような技術を身につけているかどうかがポイントだというのも、また事実だ。 大金を稼いだプロ野球選手が破産をした話があるように、どんなにお金を持っても使い方を間違えると破産の方向へ突き進む。 「時(時代)」を読んでお金を稼ぎ、それを上手く運用していったもの(貯金ももちろん含まれるし、節約も含まれる)がお金持ちになるのだという事を江戸時代に言っているのだから面白い 昔も今も、色々な話が出てくるけれど、本質は同じなんだとしみじみと感じた

Posted by ブクログ

2019/12/27

やっぱり古典は読むべきです。怪異譚として素晴らしい。特に「吉備津の釜」、「邪性の婬」が気に入った。京都に行った折、「仏法僧」に出てくる「悪ぎゃく塚」を尋ねて瑞泉寺を訪問しました。

Posted by ブクログ

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