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日本文学史序説(上) ちくま学芸文庫
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日本文学史序説(上) ちくま学芸文庫

加藤周一【著】

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日本文学史序説(上) ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 1999/04/08
JAN 9784480084873

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商品レビュー

4.6

14件のお客様レビュー

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2010/05/28

縦横無尽に古今の書物…

縦横無尽に古今の書物について簡潔、明晰に捕らえた文学史観です。日本思想史として読み替えることもできるでしょう。

文庫OFF

2024/12/05

2008年12月5日、加藤周一氏死去。 この日、日本の知性は、その頭分だけ低くなった。 20年ほど前、生涯ベスト本を3冊あげたとしたら、と考えたことがあった。この本は、その一冊であって、今も考えは変えていない。 基準は何か。 気づきは数多く、表現が素晴らしいということは前提であ...

2008年12月5日、加藤周一氏死去。 この日、日本の知性は、その頭分だけ低くなった。 20年ほど前、生涯ベスト本を3冊あげたとしたら、と考えたことがあった。この本は、その一冊であって、今も考えは変えていない。 基準は何か。 気づきは数多く、表現が素晴らしいということは前提である。 今年、数多くのリスペクト作家の忌み日レビューをした。その人たちは、間違いなく私の人生に影響を与えた人たちだったけど、 一冊の本が、自分の信条に決定的に影響を与えたということで、この本のインパクトは絶大だった。 そういうことが20歳の夏に起きたのである。 論理は明晰。氏の論理展開が、どれほどわたしの文章の中に息づいているか。或いは、届かないでいるか。 同時に、古今東西の文学的教養が瞬時に氏の脳髄の中で交差し止揚されて出てくる妙義。教養は孔子の『論語』から、邦画『緋牡丹博徒』に及ぶ。 「理」と「情」のみではない。 悲の人、倫理の人として、一貫して日本の平和を願った。友だち2人が戦争に赴き戦死し、或いは人間が変わったという。氏によれば、自分と同等の知性を持っていた学生だったという。氏と友人の未来を別ったものは偶然でしかなかった。氏は戦争を憎んだ。何をして日本人は2つの大戦を許したのか。その文化的背景は何か。西欧に留学した氏はそこから日本を観察して「雑種文化」たる日本を発見する。 元に核のような日本文化があったわけではなく、日本人は外国文化の雑種ではある。けれども、無秩序に他国の文化を取り入れたわけではない。 彼岸と此岸で言えば此岸、永遠と刹那で言えば刹那、理性的と感覚的で言えば感覚的、個人的と集団的で言えば集団的、全体と細部で言えば細部を、日本文化は摂り続けた。 氏の文学の定義は広い。空海の「三教指帰」も兆民の「三酔人経綸問答」も評論する。日本文学史は日本思想史にもなった。 例外は存在する。例えば法然・親鸞の神はキリストの神に近い。此岸ではなく、彼岸を求めた。そういうことも含め、一貫した評論基準をつくり一つ一つの時代と作品を緻密に冷静に大鉈を振るって裁断し、美しい絵巻を作り、日本人がどう変わったのか、にも関わらずどう変わらなかったのかを、たった2冊の本で展開してしまった。 日本人は何処から来たのか、何処へ行くのか? 高校生の時に、そういう「モデル」みたいなものを見れば、わたしの行く道が見えると思っていた。 この本は、正にそのモデルを提示したのと同時に、実際に読んでみれば次から次へとその先の森が見えてくる本でもあった。読めば読むほど、すべてを解ることを、その端から拒否する。結果、遂に「何処に行くのか」わからないままだ。氏自身が、晩年まで自らのモデルをアップデートし続けたのだから、末端のわたしなど何をか言わんや、だ。 今回は1頁も本を開かずにレビューを書き終えた。氏への本格的な評論はまたの機会としたい。

Posted by ブクログ

2024/05/08

名著。ただ書を読むだけでは得られない角度から、日本とは何かを文学から考えることができる。ただ文学史を学ぶだけではなく、日本の土着的価値観について理解できた。

Posted by ブクログ

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