菅野も笑った！変な日本史入試問題 教師も解けない難問、奇問、毒問、珍問 YELL books

菅野祐孝【著】

• 販売会社／発売会社: エール出版社
• 発売年月日: 2006/10/15
• JAN: 9784753925940

商品レビュー

2009/03/29

面白い！　歴史系統の受験マニアには垂涎の一冊です。大学受験では受験生を「蹴落とすため」、もしくは作問者の「自己満足」のために、どんなに受験勉強をしても絶対に解けない、解けたのは受験以外の何らかの情報で、というような意味のない問題を出す大学が多々あります。そんな運がいいかどうかで受験生をふるいにかけるような問題は大学にとって何の益があるかは分かりませんが、出され続けていることは事実、この本はそんな悪問・奇問・毒問・珍問を集めた本です。受験生にとっては極悪極まりない問題でも、それ以外の私のような単なる歴史マニアから見ればユーモアさえ感じてしまいます。例を挙げれば国立大学の西の横綱京○大学で2006年に聞かれた問題で「太型蛤刃石器」を問うたり、悪問に関しては他の追随を許さない立○館大学では2001年に中世公家の家柄を問う問題で「精華家」や「羽林家」が聞かれています。どう勉強させればこのような問題にまで答えることのできる受験生を育成できるか、想像だにできません。おとなしくこのような問題は捨てて基礎基本をじっくりさせた方が良心が痛みません。しかし、これを世界史でやったらどうなるのでしょうか。手元に何冊かの過去問がありますのでちょいちょい紹介していきたいと思います。