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近代日本の陽明学 講談社選書メチエ369
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
| 発売年月日 | 2006/08/10 |
| JAN | 9784062583695 |
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近代日本の陽明学
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近代日本の陽明学
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
「近代日本の陽明学」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51904631.html
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近代以降の日本思想史のなかで、陽明学的なエートスにみちびかれて思索し行動した人びとの系譜をたどっている本です。なお2025年現在、本書の増補版にあたる本が「講談社学術文庫」から刊行されているようです。 本書の冒頭でとりあげられるのは、大塩平八郎の乱の首謀者として知られる大潮中斎...
近代以降の日本思想史のなかで、陽明学的なエートスにみちびかれて思索し行動した人びとの系譜をたどっている本です。なお2025年現在、本書の増補版にあたる本が「講談社学術文庫」から刊行されているようです。 本書の冒頭でとりあげられるのは、大塩平八郎の乱の首謀者として知られる大潮中斎です。ただし彼は、陽明学の教義にのっとって乱を起こしたのではなく、あらかじめ彼のうちに秘められていた気質にあうものとして陽明学を発見したことに、著者は注意をうながしています。そして、このようなしかたでの陽明学への参入が、日本の陽明学における典型的なパターンとなったと論じています。 明治以降、カントの人格主義が修養の中心的な教義となっていくのに並行するように、吉田松陰や西郷隆盛を陽明学の系譜に位置づける議論が形成されます。そうした動向は、一方で国家主義へと収斂する井上哲次郎のような人物によって担われましたが、他方で内村鑑三や新渡戸稲造といった反国家主義的とみなされている思想家たちにも受け継がれていきます。 最後に著者は、山川菊栄と三島由紀夫という、政治的には対極に位置するというべき二人のあいだに、陽明学を介する意外なつながりがあることに言及し、三島の最期の行動の解釈へと議論を進めます。著者は、三島の自決が陽明学の行動主義にもとづくという解釈に疑問を呈し、反対に三島のエートスは陽明学的なものとは対極にあったのではないかと主張します。こうした三島解釈は、文学研究の方面では「仮面」というキー・ワードにそくしてしばしば語られているものですが、「陽明学の信奉者」というイメージも三島がその生涯の終わりに構築した一種の「仮面」とみなすことができるという点は、興味深く感じました。
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日本の政治思想において、江戸から昭和にいたるまで、陽明学的態度がひとつの連なり・流れとしてあることを描いてみせる。学者が専門周辺の事柄から得た着想を、わりと自由に披瀝している。文体は無理に一般向けにくだけた風を装い、ぎこちなさを感じる。明治期に陽明学あるいは水戸学が、その時代の知...
日本の政治思想において、江戸から昭和にいたるまで、陽明学的態度がひとつの連なり・流れとしてあることを描いてみせる。学者が専門周辺の事柄から得た着想を、わりと自由に披瀝している。文体は無理に一般向けにくだけた風を装い、ぎこちなさを感じる。明治期に陽明学あるいは水戸学が、その時代の知識人にどのように受容されたのかを知る上で得ることも多かったが、最後の三島由紀夫の部分は冗長であるように感じた。
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