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朽ちていった命 被曝治療83日間の記録 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2006/09/28 |
| JAN | 9784101295510 |
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朽ちていった命
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商品レビュー
4.4
209件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「8シーベルト以上の放射線を浴びた場合の死亡率は100%だ」 東海村臨海事故で最も放射線を浴びた大内さんの83日の治療の記録です。 被曝直後は会話も普通にでき、見た目も手に赤みがある程度であった大内さんがだんだんと身体の内側から破壊されていく経過があまりにも恐ろしい。 大内さんは事故時、20シーベルトの放射線を浴びており、端的に言えば死を待つ状態。そんな1人の人間を助けられるかもしれないと治療を尽くした前川先生始め多くの医師や看護婦の奮闘とどんな手を尽くしても日に日に大内さんの身体が壊れていき、この治療は正しいのか?という葛藤や苦悶が記されています。 放射線の恐ろしさと共に「生とは、死とは」を考えさせられる本でした。
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東海村臨界事故が1999年。事件が風化している、と文庫化当時の2006年でも言われていたという。2025年、私はすっかり覚えていなかった。たまたま福島の原発事故について調べていたらこの本の存在を知って、読んだ。杜撰で違法な作業マニュアル、明らかなる人命軽視。臨界事故の瞬間、放射線...
東海村臨界事故が1999年。事件が風化している、と文庫化当時の2006年でも言われていたという。2025年、私はすっかり覚えていなかった。たまたま福島の原発事故について調べていたらこの本の存在を知って、読んだ。杜撰で違法な作業マニュアル、明らかなる人命軽視。臨界事故の瞬間、放射線の中で最もエネルギーの大きい中性子線が作業員の体を貫いた。驚いたのは事故直後は見た目にも意識にもそこまでひどい影響が見られなかったこと。でもこの時点で人間を保つ体の設計図、染色体はぼろぼろに破壊されていた。元気な患者の姿を当初見ていたからこそ、その後の無謀とも思える治療、なのか、延命なのか、を諦められなかったんだろうな。文字通り体が朽ちてゆく。どんどん壊れていく。人間が人間じゃなくなって一体何をもって生きているというのか。医療スタッフ全員が、治療をストップした方が本人のためにいいのではないかと思っていた。でもその一言を自分が言ってしまったら。全員苦悩していただろうな。そして何が正しかったのかその答えはない。放射線というものに対し人間は何もできないということが改めて分かった。 今自分にできることは、被曝の恐ろしさ、原子力のリスクをしっかりと理解して誰かに伝えられる言葉を持つひとりになるということくらい。
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言葉にするのが難しい。 読んでいて苦しくて苦しくて堪らなかった。 大内さんは本当に苦しかったろう、医療従事者の人たちも本当に苦しかったろうと思う。 正直、読みながらこんな苦しみからは早く解放してあげた方が良いのではないかと感じていた。 でも、心臓マッサージで一度蘇生したのを知...
言葉にするのが難しい。 読んでいて苦しくて苦しくて堪らなかった。 大内さんは本当に苦しかったろう、医療従事者の人たちも本当に苦しかったろうと思う。 正直、読みながらこんな苦しみからは早く解放してあげた方が良いのではないかと感じていた。 でも、心臓マッサージで一度蘇生したのを知り、大内さんのご家族が希望を最後まで捨てなかったように、大内さんご自身も苦しみの中で生きようとされていたのかなと思い、解放してあげてほしいと一方的に判断したことを後悔した。 司法解剖にあたった三澤先生が唯一美しいままだった心臓を見て、そこに「生きたい」という意志をみたと話しているのを見ても、そうなのかなと。 大内さんががんばったこと、医療従事者の方たちが悩み苦しみの中で必死で向き合ったことが伝わり、命のあり方、終わらせ方を色々と考えさせられる一冊だった。 最後に。 日本は唯一の被爆国で、核兵器の恐ろしさは小さいころから理解しているつもりだった。 けれど、この本を読んでその恐ろしさを今やっと、理解したように思う。なんというものを生み出したのだろう。 もう二度とこのようなことが日本のみならず、世界でも起きないことを祈る。
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