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分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(下) 講談社文庫

京極夏彦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/09/14
JAN 9784062755023

分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(下)

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商品レビュー

4.3

14件のお客様レビュー

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2023/12/01

☆4…4.5…かな? なんか哀しいし切ない。゚(゚´ω`゚)゚。 毎回真相はやりきれなくなるんだけど… 今までの作品とは違う印象でした。 中禅寺、榎木津、関口のみというチーム京極堂の少なさ?一つの館という狭い世界での事件だから? 犯人分かりやすかったから? しかしだからこそ...

☆4…4.5…かな? なんか哀しいし切ない。゚(゚´ω`゚)゚。 毎回真相はやりきれなくなるんだけど… 今までの作品とは違う印象でした。 中禅寺、榎木津、関口のみというチーム京極堂の少なさ?一つの館という狭い世界での事件だから? 犯人分かりやすかったから? しかしだからこその良さもある。 横溝正史が出てくるという事で、密室による殺人のトリックと23年前から続く連続殺人と探偵。 まさに横溝的な設定にしたのかな…なんて考えてしまう。 そして結末も哀しい… 一番哀しかったかも。゚(゚´ω`゚)゚。 幼子に話すような中禅寺の憑物落としのセリフの数々が、より一層他のシリーズ作品と違う印象を持たせたのかもしれないな。 子曰く、人の己を知らざるを患えず… めちゃくちゃ気になってラストの論語調べました笑 あ〜なんか今作好きかも… って毎作言ってる気がする笑

Posted by ブクログ

2022/06/25

文句なしの満点。 この作品も再読だったがあまり記憶になく、改めて楽しめた。 今までは、この百鬼夜行シリーズの中では鉄鼠の檻が一番好きだったが大人になり改めて理解した今、この陰摩羅鬼の瑕がとても心をつかむ作品だということに気付かされる。 社会性を身につけることは、社会で生きていれ...

文句なしの満点。 この作品も再読だったがあまり記憶になく、改めて楽しめた。 今までは、この百鬼夜行シリーズの中では鉄鼠の檻が一番好きだったが大人になり改めて理解した今、この陰摩羅鬼の瑕がとても心をつかむ作品だということに気付かされる。 社会性を身につけることは、社会で生きていれば当たり前で京極堂の言うとおりに意識することなど皆無だが、閉ざされた世界で生きる人にとっては当たり前ではないことに周りも気がつけない。これが今回の最もな悲劇となるわけだが最後の、京極堂の憑き物落としのなかで発せられた「間違っているのではなく、違っているのです」 この言葉がとても優しく、更に真実を的確に伝える言葉で涙が止まらなかった。

Posted by ブクログ

2021/07/30

再読。そのため事件の犯人やそれに付随する諸々は覚えていたので、途中途中の伏線というか引っ掛かりを意識しながら読むことができた。そうやって考えながら読むと、伯爵の言葉は何というのか妙に滑稽的でもあり物悲しくもあり…。伯爵が其方側を選んでいれば安寧だけは得られたのだろうが、伯爵ほど聡...

再読。そのため事件の犯人やそれに付随する諸々は覚えていたので、途中途中の伏線というか引っ掛かりを意識しながら読むことができた。そうやって考えながら読むと、伯爵の言葉は何というのか妙に滑稽的でもあり物悲しくもあり…。伯爵が其方側を選んでいれば安寧だけは得られたのだろうが、伯爵ほど聡明で高潔な方はやはり此方側を選ばなければいけなかったのだろう。そう思うとやはり遣り切れない。

Posted by ブクログ

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