分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(下) の商品レビュー
☆4…4.5…かな? なんか哀しいし切ない。゚(゚´ω`゚)゚。 毎回真相はやりきれなくなるんだけど… 今までの作品とは違う印象でした。 中禅寺、榎木津、関口のみというチーム京極堂の少なさ?一つの館という狭い世界での事件だから? 犯人分かりやすかったから? しかしだからこそ...
☆4…4.5…かな? なんか哀しいし切ない。゚(゚´ω`゚)゚。 毎回真相はやりきれなくなるんだけど… 今までの作品とは違う印象でした。 中禅寺、榎木津、関口のみというチーム京極堂の少なさ?一つの館という狭い世界での事件だから? 犯人分かりやすかったから? しかしだからこその良さもある。 横溝正史が出てくるという事で、密室による殺人のトリックと23年前から続く連続殺人と探偵。 まさに横溝的な設定にしたのかな…なんて考えてしまう。 そして結末も哀しい… 一番哀しかったかも。゚(゚´ω`゚)゚。 幼子に話すような中禅寺の憑物落としのセリフの数々が、より一層他のシリーズ作品と違う印象を持たせたのかもしれないな。 子曰く、人の己を知らざるを患えず… めちゃくちゃ気になってラストの論語調べました笑 あ〜なんか今作好きかも… って毎作言ってる気がする笑
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文句なしの満点。 この作品も再読だったがあまり記憶になく、改めて楽しめた。 今までは、この百鬼夜行シリーズの中では鉄鼠の檻が一番好きだったが大人になり改めて理解した今、この陰摩羅鬼の瑕がとても心をつかむ作品だということに気付かされる。 社会性を身につけることは、社会で生きていれ...
文句なしの満点。 この作品も再読だったがあまり記憶になく、改めて楽しめた。 今までは、この百鬼夜行シリーズの中では鉄鼠の檻が一番好きだったが大人になり改めて理解した今、この陰摩羅鬼の瑕がとても心をつかむ作品だということに気付かされる。 社会性を身につけることは、社会で生きていれば当たり前で京極堂の言うとおりに意識することなど皆無だが、閉ざされた世界で生きる人にとっては当たり前ではないことに周りも気がつけない。これが今回の最もな悲劇となるわけだが最後の、京極堂の憑き物落としのなかで発せられた「間違っているのではなく、違っているのです」 この言葉がとても優しく、更に真実を的確に伝える言葉で涙が止まらなかった。
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再読。そのため事件の犯人やそれに付随する諸々は覚えていたので、途中途中の伏線というか引っ掛かりを意識しながら読むことができた。そうやって考えながら読むと、伯爵の言葉は何というのか妙に滑稽的でもあり物悲しくもあり…。伯爵が其方側を選んでいれば安寧だけは得られたのだろうが、伯爵ほど聡...
再読。そのため事件の犯人やそれに付随する諸々は覚えていたので、途中途中の伏線というか引っ掛かりを意識しながら読むことができた。そうやって考えながら読むと、伯爵の言葉は何というのか妙に滑稽的でもあり物悲しくもあり…。伯爵が其方側を選んでいれば安寧だけは得られたのだろうが、伯爵ほど聡明で高潔な方はやはり此方側を選ばなければいけなかったのだろう。そう思うとやはり遣り切れない。
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花嫁はまたしても死んだ。 そして、京極堂の憑物落しによって犯人が判明した。 常識とはその文化によって異なるものであり、真理ではない。 特異的な環境で育った犯人は、私達が何となく定義している「死」とは、異なった「死」を定義していた。その為、彼は20年間に渡り花嫁たちを殺した...
花嫁はまたしても死んだ。 そして、京極堂の憑物落しによって犯人が判明した。 常識とはその文化によって異なるものであり、真理ではない。 特異的な環境で育った犯人は、私達が何となく定義している「死」とは、異なった「死」を定義していた。その為、彼は20年間に渡り花嫁たちを殺した(=家族になる)。 外部からの侵入も無く、一生限られた特異的環境で生きていけたならば誰も悲しまず、事件にさえならなかったのだろうか。しかし、死体は剥製と違って腐るからすぐ異変に気付くか。殺意無き殺人事件だった。
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真相が早い段階でわかるので憑き物落としの衒学詰め込みはもどかしいものがある 妖怪小説としては良い出来だと思う
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京極夏彦作品を久しぶりに読んだ。 けっこう序盤から、こういうことじゃないかな、と思いながら読んでいたのが的中してしまったが、ことの真相よりも、それに付随する解釈とか、中禅寺の論理が力強く圧倒される。 あの、鈍器にしか見えない分厚い文庫版のほうが、「読んでる」感が出るし、京極夏彦然...
京極夏彦作品を久しぶりに読んだ。 けっこう序盤から、こういうことじゃないかな、と思いながら読んでいたのが的中してしまったが、ことの真相よりも、それに付随する解釈とか、中禅寺の論理が力強く圧倒される。 あの、鈍器にしか見えない分厚い文庫版のほうが、「読んでる」感が出るし、京極夏彦然としている(?)から好きだが、現実問題、通勤の電車内で読むのにはこっち(分冊文庫版)の方が向いている。
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下巻。 なんとなくあの人が犯人なんだろうなぁ…と思ったけれども、それでも思いっきりイレギュラーなところから突っ込まれてびっくりするとともに、「厭な小説」を読んだ時と同じような気味の悪さも感じた。良くあの理論でこの小説をまとめたなぁ…と思うと、読後感はあんまり良くないものの、印象...
下巻。 なんとなくあの人が犯人なんだろうなぁ…と思ったけれども、それでも思いっきりイレギュラーなところから突っ込まれてびっくりするとともに、「厭な小説」を読んだ時と同じような気味の悪さも感じた。良くあの理論でこの小説をまとめたなぁ…と思うと、読後感はあんまり良くないものの、印象深く面白い小説だったなぁと思えた。
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久々にすっきりハマった結末。 オオカミに育てられた赤ん坊が人間らしくなれないのと同じように、こんな育てられ方をしたら、こんな事件が起きるのも不思議ではないと思う。
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やっぱりこのシリーズはなんとも哀しい終わり方だ・・・後味があまりよろしくない。 でも読んでしまう不思議。引き込まれるんだよなぁ。 そういえばなんかこれは今までのと少し違う印象を受けました。 どこがどうとは言えないのですけど。 なんだろう・・・ノベルスじゃないからか? 文庫にする...
やっぱりこのシリーズはなんとも哀しい終わり方だ・・・後味があまりよろしくない。 でも読んでしまう不思議。引き込まれるんだよなぁ。 そういえばなんかこれは今までのと少し違う印象を受けました。 どこがどうとは言えないのですけど。 なんだろう・・・ノベルスじゃないからか? 文庫にするに当たってかなり手を入れてあるらしいですし。 もしくは前作を読んでから時間が経ってるからかな。高校生の時分とは考え方が変わっているのかもしれません。 それか本当に書き方というか構成が変わっているのか。 どうでしょう。とりあえず既刊を最後まで読んだらまた1から読み直してみたいと思います。
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一番哀しい事件だった。 姑獲鳥の時も哀しい事件だと思ったけど、それ以上かもしれない。 薫子さんが好ましいキャラクターだったから余計にそう思えてしまう。
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