- 中古
- 書籍
- 書籍
岩波講座 開発と文化(3) 反開発の思想
定価 ¥3,300
385円 定価より2,915円(88%)おトク
獲得ポイント3P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1997/12/19 |
JAN | 9784000108669 |
- 書籍
- 書籍
岩波講座 開発と文化(3)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
岩波講座 開発と文化(3)
¥385
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
反開発のイデオロギーを開発する側の意見として捉える場合はどうなるのか。これに対して内堀は以下のような主張を展開する。例えば環境保全の観点から、先進国の市民社会が途上国の開発に対して反対という立場を取る場合、そこには善意の文化保守主義といった様相が浮かび上がってくる。しかし、こうした善意はしばしば対象に即したものではなく、「自文化の欠如として思い描くものを異文化の中に見いだすところに発するもの」になり、それは「自文化の反転した投影像」[内堀, 1997:55]と成り下がるのだ。この保守主義が先進国の文化の投影である限り、そこから浮かび上がる反開発のイデオロギーは自文化中心主義でしかあり得ないのである。このようにして、先進国の市民社会からの反開発の思想は、しばしば開発される側の途上国から「先進諸国のエゴイズム」[内堀, 1997:55]として拒絶されるのである。反開発の論拠を西洋の個別文化に特有なものだとみなすことにおいて、文化相対主義はそのエゴイズムを拒絶する強力な武器となるのである[内堀, 1997]。
Posted by