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一下級将校の見た帝国陸軍 文春文庫
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一下級将校の見た帝国陸軍 文春文庫

山本七平【著】

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一下級将校の見た帝国陸軍 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1987/08/10
JAN 9784167306052

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一下級将校の見た帝国陸軍

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商品レビュー

4.4

26件のお客様レビュー

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2025/10/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

" N軍曹はノモンハンの生き残り、俗にいう「十年兵の古狸」で、司令部でも「顔」らしく、いつも最新の”情報”をもっていた。" p.126 "「狂う」! 狂うとは何であろうか。私は、不幸な分裂症の女性と隣り合わせで育ったので、その初期の一特徴を知っている――それは自己の「見方」の絶対化・神聖化であり、見方の違う者は排除し、自分の見方に同調する者としか口をきかなくなる、という状態である。そして自分の「見方」にだけ従って、あらゆる問題を片づける。" p.130 "員数中隊の員数砲弾で員数砲撃をして員数報告を書くことにした。" p.144 "死が、歩一歩と徐々に静かに確実に迫ってくるとき、「審判の時を刻む」というあの言葉にも似て、刻一刻「スティルリブ、スティルリブ、スティルリブ……」とそこへ至る時を刻む。死が近づいてくるといま書いたが、本当の感じはそうでない。むしろ時が「スティルリブ、スティルリブ、スティルリブ……」と言いつつ、自分を死の方へ押しやって行く。その感じは絶対に、死という特別な何かが近寄ってくる感じとは違う。殺す者が近寄ってくるというのは、「見ている者」の感じであって、「時」によってそこへ押しやられ、運ばれていく者の感じではない。このことに関する文学的描写は、私は、その殆どすべてが真実ではないと思っている。" p.254 "馴れというのは変なもので、われわれはその鼻先で飯をたいているのである。夜中に崖を下りてパラナン川で水をくみ、少し後方の賄賂の凹所に捨ててある砲弾をもってくる。山砲弾の弾体と薬筒の接続部を膝にあて、まわしながらぐいぐいと両端を押すと、弾体は薬筒からスポリと抜ける。薬筒の中には無縁の黄色火薬が入っているが、これはちょうど、幅一センチ、長さ四十センチほどの、半透明のセルロイド状のもので、絶好のたきつけになる。一端を火縄につけるとジュッジューッという音とともに燃え、砲弾一発で飯盒一杯の飯がたける。ただ夜中は火光がもれて危険、無煙だから昼間の方が安全なので、敵戦車が行動を起こすとこちらは飯をたきはじめるという妙なことになった。" p.261 "「星の数よりメンコ(食器)の数」" p.299 読むきっかけは、以下のブログ記事による。 https://char-blog.hatenadiary.org/entry/20111030/1319991831 員数という言葉あるいは概念を初めて知ったのはいつのことだろう。「大日本帝国軍人ならば制服に身体を合わせろ」的なことを、漫画で見知ったのがそうかもしれない。だとすると水木しげるか『はだしのゲン』か。『EGコンバット』ではギャグめいて面白おかしく書かれていおり、存分に楽しんだが、現実にありえると想像できれば、張り付いたのは乾いた笑みだった。おそらくだが、秋山瑞人氏も本書を読んでいる。 員数という言葉は、本書で重要な位置を占める言葉の一つである。「すべて欠、欠、欠……。」という章題に象徴的に示されているように、大日本帝国の軍隊には何もかも足りていなかった。教練を受けた場所では大隊のはずなのに二個中隊分の人員しかいなかったのに、そのくせ建物の体裁だけは整えて、「大隊、ただし欠」みたいな言い繕いをしていたという。食料などは現地調達を命じられて奴隷船もかくやというすし詰め状態で戦地に送り出されたのだそうだ。『ムッソリーニ 一イタリア人の物語』でヘタリア呼ばわりしたことを謝罪せねばならない。大日本帝国も大概だと知っていた気になっていたが、かなり上を行っていた。 とはいえ、笑い話や他人事ではない。 現代日本のエリート官僚らは、現場を知らずにつくった、運用困難な実装を押し付けることはよく知られている。狭い道路に「ここは自転車のスペースです」という線が書かれたならば、車両が車道で自転車に道を譲ることがある日突然正義となる。現代版「軍服に身体を合わせる」系ルール。 現代日本の商業的エリートがコロナ禍でデフォルトとなったマスクを嫌う理由に透けて見える我儘、効率的科学的手法を嫌い俺ルールを通したのと似たような事例が描かれている。 p.155 私物命令という言葉があったそうな。参謀は命令する立場にないが、上司が参謀の言いなりになるようなケースは珍しくなかったようだ。だとしても辻政信はゴミクズだと再認識した。 大日本帝国の軍隊が占領しようとやっきになっていたのは大日本帝国だという指摘は衝撃的で、そうと思えば、さまざまな疑問にいちおうの解決がつくような気にさせられる。

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2025/09/13

「統帥権はなぜ独立したのか」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51882708.html

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2025/01/19

2025/01/19「一下級将校の見た帝国陸軍」 「日本人論」のはしりで、社会的インパクト大きかった。成功体験を肯定し過ぎて、環境変化に対応できなくなる。戦前の軍事大国も、戦後の経済大国も同じ。 「パラダイム」が信仰になってしまい、客観視できない。客観視する者は村八分される。 良...

2025/01/19「一下級将校の見た帝国陸軍」 「日本人論」のはしりで、社会的インパクト大きかった。成功体験を肯定し過ぎて、環境変化に対応できなくなる。戦前の軍事大国も、戦後の経済大国も同じ。 「パラダイム」が信仰になってしまい、客観視できない。客観視する者は村八分される。 良くも悪くも「運命共同体」 ①組織の自転 大局・戦略なく日常業務に埋没 ②員数主義 形式的・数合わせ 本書は必読・要再読。 2016/12/20 「自転する組織」日本組織のキーワード あらゆる組織は無意味・無目的の『自転』をはじめ、 その自転が無意味でないことを自己に納得させるため、 虚構の世界に入ってしまう。 形式化した軍隊では『実質よりも員数、員数さえあえば後はどうでも』という思想が 上下を通じて徹底していた。 自転する組織の上に乗った、「不可能命令とそれに対する員数報告」で構成される『虚構の世界』を事実としたからである。 実質は問わない  組織の内実が目的に対する合理的なものか否かは、考えていなかった いわば将棋の駒をいかに動かすかは考えても、駒の質を根本から変えて別の機能を付与して新事態に対処しようとは、夢想だにしなかった 総合戦略・計画がない あっても机上のもの そもそも全体を統制する「キャリア」と実務を采配する「ノンキャリア」は交わらない 一切が相手の出方への反射的対応で、総合的計画性はない 連隊の自転する組織の中で日常業務に埋没していれば、その機構の永久存続を信じる

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