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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 1995/10/20 |
JAN | 9784760110773 |
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
太平洋戦争後に制定された日本国憲法の草案は、GHQによって作られた。その草案作成に関わった米国人女性の自伝。 少女時代を日本で過ごしたことから日本語に堪能であった彼女は、その語学の才をかわれGHQの職員として人権についての条項を任される。特に女性の権利を確立しようと奮闘した。当時...
太平洋戦争後に制定された日本国憲法の草案は、GHQによって作られた。その草案作成に関わった米国人女性の自伝。 少女時代を日本で過ごしたことから日本語に堪能であった彼女は、その語学の才をかわれGHQの職員として人権についての条項を任される。特に女性の権利を確立しようと奮闘した。当時、戦勝国の米国でさえ「男女平等」ではなかったが、制定された日本国憲法は先進国の最先端をいくものになった。 今、米国に押し付けられた憲法だとして改憲の声も上がっているが、あの時GHQの草案がなければ、いったいどんな憲法になっていただろう。 GHQ後は、米国で日本やアジアの文化を紹介していく仕事で活躍される。 米国と日本の両方の心を持つ彼女だからこそ、人種や性別を超えて平等を求め、異文化を尊重するのだろう。 サブタイトルに「日本国憲法を書いた女性の自伝」とあるが、「働く女性」の自伝と言った方が正しいだろう。
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「ミライの授業」で紹介されていたつながりで図書館で借りて読了。 日本国憲法の先進的な人権条項の背後に隠された真実が描かれている。女性ならではの視点から短期間でかきあげた努力に感銘を受けたが、一方、素人同然の著者が起草したことに抵抗を感じる人も出るのだろうな、とも感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1995年刊行。ユダヤ系オーストリア人(後に米国籍)で、日本滞在10年にも及ぶ著者は、終戦後日本国憲法制定作業において、GHQの憲法草案策定に関わり、また、その後の日本との折衝において通訳を務めた。本書は彼女の自伝である。日本に関する記述は、①戦前の駐日外国人の目から見た日本の風俗、②戦中の外国人(軽井沢に集められた)の生活実態。③GHQ草案制定過程と日本との折衝である。なお、過日、著者は逝去された。彼女の日本女性の地位向上(特に女性選挙権を世界に先駆けて認めさせた)における功は大。合掌。 ③につき、ⅰGHQ民政局は極めて理想主義的。この表れが前文、人権条項、なかんずく人身の自由に関する規範。ⅱ特に参考にした憲法典は、ワイマール憲法、ソビエト連邦憲法。ⅲ女性に関する条項・女性選挙権規定の策定は著者の功績。ただ、日本のみならず当時の米国人男性も女性差別に無頓着。ⅳ武力で押し付けても草案準拠の憲法を策定させようとの意図は米側にあった。ただ、武力行使にわたる脅迫的言動を用いて日本を説得せず。ただ、天皇訴追の可能性は示唆。ⅳ草案に関する日米折衝では、短期日だが、日米間では相当の激論が交わされた。 彼女らの理想主義的な思いや姿勢は大切にしたいと、個人的には考えているところ。
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