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刑務所の中
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青林工藝舎 |
発売年月日 | 2000/08/01 |
JAN | 9784883790654 |
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刑務所の中
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商品レビュー
4
42件のお客様レビュー
たしか、「本の雑誌」をペラペラめくっているときにふと気になって、読んでみたいと思ったもの。実際に行きたくはないけど、塀の中って気になるもんな。ユーモアも交えながら、かなりリアルに描かれた一冊。なかなか。
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映画化されたものを先に観て、原作本があったことを知って読んだ。マンガ家の花輪さんが、実際に体験した刑務所録マンガ。映画の空気感があまりにもゆるいのだが、原作もゆるい。映画は原作に忠実に作られていたのだなぁ。「こんな刑務所なら入ってもいいかも」と不謹慎なことを思ってしまうくらいシュ...
映画化されたものを先に観て、原作本があったことを知って読んだ。マンガ家の花輪さんが、実際に体験した刑務所録マンガ。映画の空気感があまりにもゆるいのだが、原作もゆるい。映画は原作に忠実に作られていたのだなぁ。「こんな刑務所なら入ってもいいかも」と不謹慎なことを思ってしまうくらいシュールかつ、ユーモアいっぱいの刑務所ライフ。消しゴムを落としただけで大事件。雑誌のクイズを解いただけで懲罰房行き。昼食のパンで舞い上がる人々。みんなそれぞれ何かしらの罪人なんだから、もうちょっと反省しようよ!
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「本の雑誌」で入江敦彦さんが獄中記の一つとして紹介していた。学生時代の友人にディープな花輪ファンがいて、その作品世界の凄さを力説していたものだが、少女まんが育ちのわたしには絵柄がどうにも…ね。なんか匂いまでしてきそうな感じだもの。同じように匂ってきそうな粘ったタッチである諸星大二...
「本の雑誌」で入江敦彦さんが獄中記の一つとして紹介していた。学生時代の友人にディープな花輪ファンがいて、その作品世界の凄さを力説していたものだが、少女まんが育ちのわたしには絵柄がどうにも…ね。なんか匂いまでしてきそうな感じだもの。同じように匂ってきそうな粘ったタッチである諸星大二郎さんは好きなんだけど。はて、その違いは?と考えてみるに、諸星作品はどこまでも「知的」なのだ。土俗的なものに対して、作者はいつも「こちら側」から見ている。対して花輪氏は、「あちら側の人」という気がする。 本書はまったく異色作だ。刑務所に収監されていることについて、「あり得べからざる事が起こってしまった」という感は皆無。「これは表現者としてまれな機会だからネタにしてやろう」という雰囲気も、見事にない。ただ、描いている。徹底的に細部にわたって描いている。解説の呉友英氏が言うように、これはやはり特異な才能の持ち主であるがゆえのビョーキだろう。ただ、本当の意味で「病んでいる」人には、人に読ませるようなものは描けないわけで、そういう意味でも空前絶後と言える。
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