神さまのつくりかた。(2) GファンタジーC

高田慎一郎(著者)

• 販売会社／発売会社: エニックス
• 発売年月日: 1996/11/27
• JAN: 9784870255722

商品レビュー

2025/06/27

　物語は、鎧を身にまとった戦士（羽成宣篤）と戦う弥十郎から始まる。彼は簡単に戦士に倒されてしまう。小春を育てた八歳は、神々の存在を見分ける能力を持っているが、突然その能力が働かなくなる。原因は、街全体に張り巡らされた思念妨害術によるものであった。

　次に、小春は鳥の顔をした戦士と対峙する。その戦士は合体し、硬くなって刀では、切りつけられなくなる。小春は風打ち第三座の「貫」を使用し、戦士を破壊する。その際、巻き添えになったのが、大苑真由子である。弥十郎は鎧を着た戦士に倒され、小春の膝に倒れ込む。

　その場に突然現れたのは遊風稜であった。小春と戦う遊風稜。その剣は小春を貫き通す。小春は、八歳の治療を受け、傷は驚異的に早く癒える。

　八歳は、歪曲位界透視術を使えるようになっている。彼女は一神殿へ向かおうとするが、扉を見出すことができない。

　一方、小春は空を飛ぶ訓練を行う。そんな中、小刀彌が現れる。彼は敵陣に潜んでおり、リーダーとされる鴨井をはじめ、阿曇８人衆と呼ばれる者たちと対峙する。阿曇の配下は約200人おり、その中で戦えるのは67人程度である。阿曇一族がリーダーとして君臨している。工神栄も鎧を着た女戦士と小刀彌を支援している。この物語は、登場人物が次々と増え、状況や顔が似ているために誰が誰だか分かりにくくなっているのが特徴である。とにかく、戦闘シーンが実に多い。